岩根家住宅奥座敷とは

岩根家住宅奥座敷(いわねけじゅうたくおくざしき)は、大阪府富田林市五軒家二丁目にある大正前期(1912年から1925年)建築の木造平屋建の座敷棟で、平成20年(2008年)4月18日に登録有形文化財となった。建築面積は88平方メートル。

主屋の西側に接続して建ち、屋根は入母屋造と切妻造を組み合わせた桟瓦葺とする。内部は15畳の座敷と10畳の次の間が続く2室で、その南と北に廊下を通す。

主屋が家族の暮らしと家業の場だったのに対し、岩根家住宅奥座敷は客を迎えるために建てられた棟である。

書院座敷としての価値

文化庁の解説は、岩根家住宅奥座敷の15畳の座敷が良質なつくりの座敷飾りを備え、内庭に面して開くと記す。欄間の彫刻をはじめ造作が丁寧で、近代和風建築として評価されている。登録番号は27-0463、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

富田林市の解説は、床と棚を配した15畳の広間と10畳の次の間からなり、天井を高くとった「おおらかな」書院造の座敷だと述べる。襖を払えば2室はひと続きの広間になり、25畳ぶんの広さを客のために使える。

酒造業で家が栄えていた大正の初めに、主屋とは別棟で接客の場を設けた。蔵元として人を招く機会が増えたことが、この座敷棟の規模と仕上げに表れている。

主屋との関係

岩根家住宅奥座敷の建設は、主屋の姿も変えた。富田林市によれば、奥座敷が設けられた時期に主屋の2階が改修され、桟瓦葺の入母屋造になっている。江戸末期の農家の主屋と、大正の書院座敷が1つの屋根並みにそろえられたわけである。

北側には敷地の北西を占める大きな酒蔵が建つ。文化庁は酒蔵の位置を「奥座敷の北」と書いており、座敷棟が屋敷の中で酒蔵と主屋のあいだに挟まれて建っていることがわかる。

見学のしかた

岩根家住宅奥座敷は主屋の西、内庭に面した奥の位置にあり、公道からは見えない。内部の公開もなく、15畳の座敷の床や欄間の彫刻を実際に見ることはできない。

敷地への行き方と公開の条件は、岩根家住宅のページで扱っている。

Q&A

Q岩根家住宅奥座敷はいつ建てられましたか。
A大正前期の建築で、文化庁のデータベースは1912年から1925年の範囲で示しています。富田林市は大正初期に主屋の西側へ設けられたと紹介しています。
Q岩根家住宅奥座敷にはどんな部屋がありますか。
A15畳の座敷と10畳の次の間が続く2室で、南と北に廊下が通ります。座敷には床と棚を備えた座敷飾りがあり、内庭に面して開きます。
Q岩根家住宅奥座敷はなぜ登録有形文化財になったのですか。
A座敷飾りや欄間彫刻など造作が丁寧な近代和風建築であることが評価され、平成20年(2008年)4月18日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。
Q岩根家住宅奥座敷と主屋はどうつながっていますか。
A奥座敷は主屋の西側に接続しています。奥座敷が設けられた時期に主屋の2階も改修され、桟瓦葺の入母屋造になりました。
Q岩根家住宅奥座敷は見学できますか。
A見学できません。岩根家住宅は個人の住まいで一般公開されておらず、奥座敷は屋敷の奥にあるため公道からも見えません。

基本データ

名称岩根家住宅奥座敷(いわねけじゅうたくおくざしき)
所在地大阪府富田林市五軒家2-1525-1
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号 27-0463
指定年平成20年(2008年)4月18日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積88平方メートル
所有者個人
公開状況非公開。公道からは見えない

参考文献

国指定文化財等データベース 岩根家住宅奥座敷(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007088
文化遺産オンライン 岩根家住宅奥座敷
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/191810
登録文化財 岩根家住宅(富田林市)
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2558.html
岩根家住宅主屋、奥座敷、酒蔵(富田林市)
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2496.html

最終更新日: 2026.09.26