和泉市久保惣記念美術館茶室正門とは

和泉市久保惣記念美術館茶室正門は、大阪府和泉市内田町の和泉市久保惣記念美術館の庭園にある昭和12年(1937年)建築の茶室群の表門で、平成18年(2006年)に登録有形文化財に登録された。

敷地の南東隅、松尾川に架かる太鼓橋(洗塵橋)の前方に東を向いて建つ。形式は腕木門で、柱から横に突き出した腕木で軒を支える。間口は2.1メートルと控えめで、屋根は桟瓦葺切妻造とし、軒先と螻羽(妻側の端)だけを檜皮葺にしている。

和泉市の案内は、洗塵橋を渡った正面にあるこの門を「檜皮葺の数寄屋門」と紹介し、その奥に惣庵と聴泉亭があると説明している。

登録の理由と価値

登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、簡素ながら丁寧なつくりで茶室群の表の構えを形づくっている点を評価している。和泉市久保惣記念美術館茶室正門は、橋を渡ってきた客が最初に向き合う建物であり、ここから先が茶の空間だと示す役割を担う。

瓦の屋根に檜皮の縁を付けるという組み合わせは、重さのある瓦と柔らかな植物材の質感を一つの屋根で見せる工夫である。数寄屋風の門らしい軽さはこの縁取りから生まれている。

見どころ

扉は縦の連子を入れた両開きの戸で、閉じていても向こう側の気配が透けて見える。扉の上に渡す楣には丸太をそのまま用い、楣の上は壁で塞がずに吹き放しとしている。

見るべき位置は洗塵橋の上である。橋を渡りながら正面に門を据えると、檜皮の軒先の薄さと、丸太の楣がつくる水平線がよく分かる。橋の袂の左手には楠蔭庵の屋根が重なる。

見学方法

和泉市久保惣記念美術館茶室正門は洗塵橋を渡った正面に立っており、外観は橋のあたりから見ることができる。門の内側、露地へ入れるかどうかは、日曜日の聴泉亭公開をはじめ、その日の美術館の案内による。

茶室群の撮影は認められているが、三脚と自撮り棒は使えない。美術館は保存のため立ち入れない場所があるとしている。

Q&A

Q和泉市久保惣記念美術館茶室正門はどこにありますか?
A和泉市久保惣記念美術館の敷地で、松尾川に架かる太鼓橋(洗塵橋)を渡った正面に、東を向いて建っています。茶室群の南東隅にあたります。
Q和泉市久保惣記念美術館茶室正門はどのような形式の門ですか?
A間口2.1メートルの腕木門です。屋根は桟瓦葺の切妻造で、軒先と螻羽を檜皮葺にしています。扉は縦連子を入れた両開き戸です。
Q和泉市久保惣記念美術館茶室正門はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和12年(1937年)の建築で、聴泉亭・惣庵と同じ年です。
Q和泉市久保惣記念美術館茶室正門はどこから見るとよいですか?
A洗塵橋の上から正面に見るのがよいでしょう。檜皮葺の軒先と丸太の楣の線がよく分かります。
Q茶室の正門の扉は開いていますか?
A門の内側に入れるかどうかは、日曜日の聴泉亭公開など、その日の美術館の案内によります。

基本情報

名称和泉市久保惣記念美術館茶室正門
所在地大阪府和泉市内田町3-6-12(和泉市久保惣記念美術館の庭園内)
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)11月29日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、間口2.1メートル
所有者和泉市
公開状況外観は洗塵橋付近から見学可

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース:和泉市久保惣記念美術館茶室正門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006025
和泉市:美術館内にあるお茶室について教えてください。
https://www.city.osaka-izumi.lg.jp/kakukano/syougaibu/kubosoukinen/faq/kannai_ocha.html
和泉市久保惣記念美術館:茶室「聴泉亭」の催し
https://www.ikm-art.jp/event/tearoom.html
大阪文化財ナビ:和泉市久保惣記念美術館茶室
https://osaka-bunkazainavi.org/bunkazai/%E5%92%8C%E6%B3%89%E5%B8%82%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%83%A3%E8%A8%98%E5%BF%B5%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E8%8C%B6%E5%AE%A4%E3%80%80%E6%83%A3%E5%BA%B5%E3%80%80%E8%81%B4%E6%B3%89%E4%BA%AD%E3%80%80%E6%A5%A0

最終更新日: 2026.09.24