南家住宅納屋の概要
南家住宅納屋は、大阪府阪南市自然田にある江戸時代末期に建てられた木造平屋建の作業小屋で、平成17年(2005年)に登録有形文化財に登録された。
屋敷地の西側、「垣内(かいと)」と呼ばれる農作業の場に建つ。桁行3間、梁間2間、建築面積は28平方メートル。所在地の地番は自然田1707で、主屋や蔵が建つ1706とは分かれている。
登録の理由 ― 垣内の姿を残す作業小屋
南家住宅納屋は、作業小屋として使われ、垣内のかつての様子を伝える建物として評価された。基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。
阪南市によると、垣内は大阪近郊の豪農によく見られた多目的の作業空間で、開発に伴ってその多くが失われた。南家住宅では、作業の場そのものと、そこで使われた小屋が組になって残っている。建物単体ではなく、農家の屋敷がどう働いていたかを示す点に、この納屋の価値がある。
南家住宅納屋の見どころ ― 回り込む庇
屋根は切妻造の本瓦葺。西面に半間の庇を葺き下ろし、その庇を南面まで回し込む。庇の下は、雨に濡れずに作業ができる軒下の場所になる。
内部は南北の2室に分かれ、北の側を土間とする。
作業小屋でありながら、屋根は手間のかかる本瓦で葺かれている。主屋や蔵だけでなく、垣内の小屋にまで同じ水準の普請が及んでいることは、南家の屋敷全体の造りの確かさをうかがわせる。
南家住宅納屋の見学について
南家住宅納屋は屋敷地の西側奥にあり、道路から姿を確かめるのは難しい。個人の敷地内の建物で、公開されていない。
垣内と納屋のようすは、文化庁のデータベースと阪南市の紹介ページで知ることができる。
Q&A
- 南家住宅納屋は何に使われていたのですか?
- 農作業の小屋として使われていました。屋敷地西側の垣内と呼ばれる作業の場に建っています。
- 南家住宅納屋のある「垣内」とは何ですか?
- 屋敷地の西側にある農作業の場のことです。阪南市は、大阪近郊の豪農によく見られた多目的の作業空間で、開発により多くが失われたと説明しています。
- 南家住宅納屋はいつ建てられたのですか?
- 江戸時代末期の建築とされています。平成17年(2005年)に登録有形文化財に登録されました。
- 南家住宅納屋はどのような造りですか?
- 桁行3間、梁間2間の木造平屋建で、切妻造・本瓦葺の屋根に、西面から南面へ回り込む半間の庇が付きます。内部は2室で、北側が土間です。
- 南家住宅納屋は見学できますか?
- できません。屋敷地の奥にある個人所有の建物で、一般公開は行われていません。
基本情報
| 名称 | 南家住宅納屋 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府阪南市自然田1707 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成17年(2005年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積28㎡ |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 非公開(個人住宅) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「南家住宅納屋」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004999
- 文化遺産オンライン「南家住宅納屋」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/195999
- 阪南市「自然田南氏庭園が登録記念物に」
- https://www.city.hannan.lg.jp/kakuka/syogai/syogai_s/bunkazai_shokai/bunkazai_arekore/1403586830573.html
最終更新日: 2026.09.29