南家住宅土塀の概要

南家住宅土塀は、大阪府阪南市自然田にある明治時代初期に築かれた瓦葺の土塀で、平成17年(2005年)に登録有形文化財に登録された。

延長は77メートルで、2か所に分かれて残る。1つは表門の前庭から西へ、屋敷地の南辺に沿って続く約50メートル。もう1つは屋敷の内側で、垣内と庭園との境の南寄りにある約25メートルである。所在地は自然田1706と1708の2筆にまたがる。

登録の理由 ― 街区の景観をつくる塀

南家住宅土塀は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、表門と辰巳蔵とともに、この街区の歴史的な景観をかたちづくる要素になっていると述べている。

門と蔵が点だとすれば、土塀は線である。南の道路沿いに50メートルにわたって続くことで、屋敷の範囲を目に見える形で示している。

南家住宅土塀の見どころ ― 石敷きの基礎と小屋根

塀は石敷きの基礎の上に土を築き上げ、頂部に桟瓦葺の小さな屋根を載せる。小屋根は、雨に弱い土の壁を上から守るための覆いである。

屋敷の内側に残る約25メートルは、作業の場である垣内と、座敷の前に広がる庭園とを仕切っている。外に向けては屋敷の輪郭を示し、内に向けては働く場と眺める場を分ける。同じ土塀が、場所によって違う役目を担っている。

南家住宅土塀の見学について

南家住宅土塀のうち、屋敷地の南辺に沿う約50メートルは道路に面しており、公道から外観を見ることができる。表門の前庭から西へ歩くと、塀の続き具合がよくわかる。

屋敷の内側に残る部分は敷地内にあり、見ることはできない。塀に触れたり寄りかかったりせず、道路から眺めるにとどめたい。

Q&A

Q南家住宅土塀の長さはどれくらいですか?
A延長77メートルです。屋敷地の南辺に沿う約50メートルと、屋敷の内側に残る約25メートルの2か所に分かれています。
Q南家住宅土塀は道路から見られますか?
A南辺に沿う部分は道路に面しているので、公道から外観を見ることができます。内側の部分は敷地内にあり見られません。
Q南家住宅土塀はいつ築かれたのですか?
A明治時代初期とされています。平成17年(2005年)に登録有形文化財に登録されました。
Q南家住宅土塀はどのような構造ですか?
A石敷きの基礎の上に土を築き、頂部に桟瓦葺の小屋根を載せた土塀です。
Q南家住宅土塀の内側の部分は何を仕切っているのですか?
A作業の場である垣内と、庭園との境の一部を仕切っています。

基本情報

名称南家住宅土塀
所在地大阪府阪南市自然田1706、1708
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)登録
員数1棟
寸法延長77m
所有者個人
公開状況非公開(南辺の外観は公道から見学可)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「南家住宅土塀」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004886
文化遺産オンライン「南家住宅土塀」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/181106
阪南市「自然田南氏庭園が登録記念物に」
https://www.city.hannan.lg.jp/kakuka/syogai/syogai_s/bunkazai_shokai/bunkazai_arekore/1403586830573.html

最終更新日: 2026.09.29