旧中川煉瓦製造所事務所とは

旧中川煉瓦製造所事務所は、滋賀県近江八幡市船木町にある大正5年(1916年)頃の煉瓦造平屋建の事務所で、平成17年(2005年)11月10日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。登録番号は25-0234である。

工場敷地の北東部、かつての正門の近くに建つ(文化庁)。建築面積は50平方メートルで、登録された4件の中ではいちばん小さい。

煉瓦で飾った小さな事務所

旧中川煉瓦製造所事務所は、桁行6.2メートル、梁間8.0メートルの煉瓦造平屋建で、屋根は切妻造、入口を棟と平行する側に設けた平入とする(文化庁)。

壁面はイギリス積で、目地を丸く盛り上げた覆輪目地で仕上げる。軒のコーニスには鋸の歯のように煉瓦を斜めに並べた鋸歯飾をあしらい、正面の付柱(ピラスター)やアーチの要石(キーストーン)には色合いの異なる煉瓦を使って装飾的な外観をつくっている(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

文化庁は旧中川煉瓦製造所事務所を「造形の規範となっているもの」の基準で登録した。煉瓦を焼く工場が、自らの事務所の外観に色違いの煉瓦や目地の仕上げ、軒の飾り積みを用いている点に、この建物の見どころがある。

経済産業省の「近代化産業遺産群33」は、ホフマン窯・機械場・縄縫工場とともに、この事務所を近江八幡市の赤煉瓦製造関連遺産に数えている。

見どころ

正面に立ったら、付柱と要石の煉瓦の色に目を向けたい。周囲の壁と色合いを変えた煉瓦が、平屋の小さな建物に縦の線とアクセントを与えている(文化庁)。

軒の鋸歯飾は、煉瓦の角を外へ向けて並べた細かな凹凸で、光の当たり方で陰影が変わる。壁の目地が丸く盛り上がっているかどうかも、旧中川煉瓦製造所事務所で確かめたい点である。

見学について

旧中川煉瓦製造所事務所の内部公開について、公的な案内は確認できなかった。外観を敷地の外から見る形になる。

事務所は旧中川煉瓦製造所の主敷地の北東部、旧正門の近くにあり、主敷地はJR近江八幡駅から北西へ直線でおよそ2キロメートルの八幡堀沿いにある。

Q&A

Q旧中川煉瓦製造所事務所はどこにありますか?
A滋賀県近江八幡市船木町、旧中川煉瓦製造所の敷地の北東部、かつての正門の近くにあります(文化庁)。
Q旧中川煉瓦製造所事務所はいつ建てられましたか?
A大正5年(1916年)頃です(文化庁)。
Q旧中川煉瓦製造所事務所の見どころは?
A色合いの異なる煉瓦を使った付柱と要石、軒の鋸歯飾、覆輪目地の壁面です(文化庁)。
Q旧中川煉瓦製造所事務所の中は見学できますか?
A内部公開の公的な案内は確認できませんでした。外観を敷地の外から見る形になります。
Q旧中川煉瓦製造所事務所が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成17年(2005年)11月10日です。登録番号は25-0234です(文化庁)。

基本情報

名称旧中川煉瓦製造所事務所(きゅうなかがわれんがせいぞうしょじむしょ)
所在地滋賀県近江八幡市船木町字東澤田59-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)11月10日登録
員数1棟
寸法煉瓦造平屋建、建築面積50㎡
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況外観のみ(内部公開の公的な案内なし)

参考文献

旧中川煉瓦製造所事務所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004987
近代化産業遺産群33(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/kindaikasangyoisan/pdf/isangun.pdf

最終更新日: 2026.11.01