集落の水路に架かる小さな橋

石橋は、旧藤井家の屋敷の前面を流れる水路に架かる。琵琶湖東岸の湖東地方の集落は、こうした水路が網の目に走り、道沿いに水路を控えた屋敷地が多い。橋の長さは1.2メートルと短いが、平面は後面4.8メートルから前面5.8メートルへと広がり、通りに向かって末広がりとなる。

橋の奥の屋敷を築いたのは近江商人・藤井彦四郎(1876〜1956年)である。こうした小さな橋は日常の施設だが、水路沿いの商家集落の景観を形づくった。石橋は昭和9年(1934年)頃のものとされる。

登録と価値

石橋は平成9年(1997年)11月5日、登録番号25-0014として登録された。集落の歴史的景観を成す一要素として保存されている。

小規模ながら丁寧に造られている。円形の造形になる親柱を備えた高欄をもち、日常の橋を実用一辺倒から一歩引き上げている。この種の造形の整った小橋として知られる。

見どころ

通り側の端に立つと、道に向かって広がる末広がりの平面がよく分かる。円い親柱は近寄って見たい。橋は屋敷の際、水路の上に架かるため、敷地に入る前に最初に目にとまる存在である。

Q&A

Q橋の長さは。
A1.2メートルと短く、後面4.8メートルから前面5.8メートルへ広がります。
Qなぜ末広がりなのですか。
A道と接する側を広げ、通りへの取り付きをよくするためです。
Q石造の見どころは。
A円形の造形の親柱を備えた高欄で、小さな橋ながら丁寧な造形です。
Qいつ登録されましたか。
A平成9年(1997年)11月5日、登録番号25-0014です。
Qどこで見られますか。
A屋敷前面の、通りに面した水路の上で見られます。

基本データ

名称五個荘町歴史民俗資料館(旧藤井家住宅)石橋
所在地滋賀県東近江市宮荘町681-2地先
指定区分登録有形文化財(建造物)/登録 平成9年11月5日・登録番号25-0014
構造石造、幅4.8〜5.8m、長さ1.2m(1基)
年代昭和9年(1934年)頃
所有者東近江市
公開資料館敷地前面の道路沿い水路上

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 五個荘町歴史民俗資料館(旧藤井家住宅)石橋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000354
東近江市観光協会 — 五個荘近江商人屋敷 藤井彦四郎邸
https://www.higashiomi.net/media/miru/a150
滋賀県観光情報 — 五個荘近江商人屋敷(藤井彦四郎邸)
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/1011/

最終更新日: 2026.07.04