ヴォーリズ記念病院礼拝堂とは

ヴォーリズ記念病院礼拝堂は、滋賀県近江八幡市北之庄町にある、昭和12年(1937年)に結核療養所・近江療養院の患者と職員のために献堂された木造平屋建の礼拝堂で、平成21年(2009年)8月7日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「う゛ぉーりずきねんびょういんれいはいどう」(文化庁、ヴォーリズ記念病院)。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺、建築面積97平方メートルで、石段と渡廊下が付く。登録番号は25-0276、所有者は財団法人近江兄弟社である。

近江療養院と礼拝堂

ヴォーリズ記念病院によれば、病院の前身である近江療養院は、W.M.ヴォーリズと、肺結核で亡くなった母を記念して多額の資金を寄付したメアリー・ツッカーらの協力により、大正7年(1918年)5月25日に結核療養施設として開院した。ヴォーリズは結核の患者を「病客」と呼び、隣人として迎えたという。

昭和12年、病客と職員が礼拝をささげるための念願の礼拝堂としてヴォーリズ記念病院礼拝堂が献堂された。のちに新病院が建てられた際にも、その思いは院内のチャペルに受け継がれた(ヴォーリズ記念病院)。

登録有形文化財としての価値

ヴォーリズ記念病院礼拝堂は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、半円アーチを開けた白いモルタル壁が木立に映える建物と評価している。

見どころ

文化庁によれば、敷地の北西の小高い位置に南を向いて建ち、切妻造妻入の桟瓦葺で、正面に石段、西側に渡廊下を付ける。玄関ホールの北に小屋組を見せる単廊式の礼拝堂、東に牧師室、西に控室と便所を配する。

ヴォーリズ記念病院礼拝堂は、白い壁に開いた半円アーチの開口が特徴で、木立の中に建つ姿が印象的である(文化庁)。

見学について

ヴォーリズ記念病院によれば、ヴォーリズ記念病院礼拝堂(旧チャペル)では毎週日曜日の8時30分から9時まで日曜礼拝が行われ、入院患者や家族、職員のほか、賛同する地域の人々にも開かれている。急に休みとなる場合もあるため、事前に病院に問い合わせたい。

所在地は近江八幡市北之庄町480-1。病院関係の施設のため、見学の際は療養中の人々への配慮が必要である。同じ敷地の旧本館(ツッカーハウス)とあわせた案内はグループページ「ヴォーリズ記念病院(旧近江療養院)」にまとめている。

Q&A

Qヴォーリズ記念病院礼拝堂はいつ建てられましたか?
A昭和12年(1937年)に献堂されました(文化庁、ヴォーリズ記念病院)。
Q誰のための礼拝堂でしたか?
A結核療養所・近江療養院で療養する病客と職員のための礼拝堂です(ヴォーリズ記念病院)。
Q建物の特徴は?
A切妻造妻入の桟瓦葺で、半円アーチを開けた白いモルタル壁が特徴です(文化庁)。
Q礼拝に参加できますか?
A毎週日曜日8時30分からの礼拝は地域の人々にも開かれていますが、事前の確認が勧められています(ヴォーリズ記念病院)。
Qヴォーリズ記念病院礼拝堂が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成21年(2009年)8月7日です。

基本情報

名称ヴォーリズ記念病院礼拝堂(う゛ぉーりずきねんびょういんれいはいどう)
所在地滋賀県近江八幡市北之庄町480-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成21年(2009年)8月7日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積97平方メートル、石段及び渡廊下付
所有者財団法人近江兄弟社
公開状況日曜礼拝は地域にも開放、事前確認を推奨

参考文献

ヴォーリズ記念病院礼拝堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007751
ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010179
礼拝堂(ヴォーリズ記念病院)
https://www.vories.or.jp/about/chapel
ヴォーリズと病院の歴史(ヴォーリズ記念病院)
https://www.vories.or.jp/about/history
ヴォーリズの建築(近江八幡市観光情報サイト)
https://www.omi8.com/stories/vories/buildings

最終更新日: 2026.10.11