ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)とは

ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)は、滋賀県近江八幡市北之庄町にある、大正7年(1918年)に結核療養所・近江療養院の本館として建てられた木造の洋風建築で、平成26年(2014年)10月7日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「ゔぉーりずきねんびょういんきゅうほんかん(つっかーはうす)」。昭和9年(1934年)に改修された(文化庁、ヴォーリズ記念病院)。

文化庁の記録では、木造2階一部3階建、瓦葺、建築面積354平方メートルで、登録番号は25-0348である。所有者は公益財団法人近江兄弟社である。

メアリー・ツッカーの寄付と近江療養院

ヴォーリズ記念病院によれば、当時の日本では結核が猛威を振るい、W.M.ヴォーリズは近代的なサナトリウムを建てたいとアメリカの友人に訴えていた。これに応えた友人のメアリー・ツッカーが、肺結核で亡くなった母アンナを記念して療養院の建築資金を寄付した。

大正7年5月25日に近江療養院本館の献堂式が行われた。ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)の名はこの寄付者にちなむ。近江療養院は昭和21年(1946年)に近江サナトリアムと改称され、のちにヴォーリズ記念病院となった(ヴォーリズ記念病院)。

登録有形文化財としての価値

ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、内部意匠にもヴォーリズの作風を示し、病室の置かれた2階の開口を広くして通風と採光に配慮するなど、結核病棟としての特徴を備えると評価している。

見どころ

文化庁によれば、中央の切妻造3階建の左右に翼部を延ばし、その両端を半八角形の平面とする。玄関ポーチは半円アーチで構成し、その上部にベイウィンドウを開く。

近江八幡市観光情報サイトは、近江療養院を、素朴ながら美しい環境と自然に共生する療養施設としてのあり方に特徴のある建築と紹介している。ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)はその中心となった建物である。

見学について

ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)は近江八幡市北之庄町492にある。一般公開の情報は確認できないため、見学を希望する場合は事前に近江兄弟社やヴォーリズ記念病院に問い合わせたい。

同じ敷地の礼拝堂とあわせた案内はグループページ「ヴォーリズ記念病院(旧近江療養院)」にまとめている。

Q&A

Qヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)はいつ建てられましたか?
A大正7年(1918年)で、昭和9年(1934年)に改修されました(文化庁)。
Q「ツッカー」とは誰ですか?
A療養院の建築資金を寄付したヴォーリズの友人メアリー・ツッカーです(ヴォーリズ記念病院)。
Q結核病棟としての特徴は?
A病室のある2階の開口を広くし、通風と採光に配慮しています(文化庁)。
Q外観の特徴は?
A中央3階建の左右に翼部を延ばし両端を半八角形とし、半円アーチの玄関ポーチを備えます(文化庁)。
Qヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成26年(2014年)10月7日です。

基本情報

名称ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)(ゔぉーりずきねんびょういんきゅうほんかん(つっかーはうす))
所在地滋賀県近江八幡市北之庄町492
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)10月7日登録
員数1棟
寸法木造2階一部3階建、瓦葺、建築面積354平方メートル
所有者公益財団法人近江兄弟社
公開状況一般公開の情報なし

参考文献

ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010179
ヴォーリズ記念病院礼拝堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007751
礼拝堂(ヴォーリズ記念病院)
https://www.vories.or.jp/about/chapel
ヴォーリズと病院の歴史(ヴォーリズ記念病院)
https://www.vories.or.jp/about/history
ヴォーリズの建築(近江八幡市観光情報サイト)
https://www.omi8.com/stories/vories/buildings

最終更新日: 2026.10.11