三徳川の下流側に独立して建つ西離れ

旅館大橋西離れは、鳥取県東伯郡三朝町の三朝温泉にある旅館大橋の建物で、昭和7年(1932年)に建てられ、平成9年(1997年)11月5日に国の登録有形文化財に登録された木造平屋建一部2階の和風建築である。建築面積は68平方メートルで、旅館大橋の登録された建物4棟のうちでは最も小さい。

文化庁の解説によれば、旅館大橋西離れは本館の右手に独立して建ち、本館とは太鼓橋で結ばれている。旅館の建物が三徳川に沿って長く連なるなかで、西離れは下流側の端を受け持つ。

登録の理由と外観を飾る意匠

旅館大橋西離れの登録番号は31-0021、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。大広間棟・太鼓橋と同じ日の登録になる。

登録時の解説は、1階を露天風呂へ向かうための脱衣室、2階を管理室と記している。小さな付属屋の役割だが、外観には手が掛けられている。解説が挙げるのは三角形の開口部、小庇、手摺で、これらが外まわりを飾っている。四角い窓と庇が続く本館や離れの立面に対し、三角形の開口部は旅館大橋西離れだけの意匠として目に留まる。

解説は最後に、旅館大橋西離れが本館や離れとともに旅館の建物の一つとして親しまれていると述べる。大きな客室棟だけでなく、浴場まわりの小さな建物まで含めて、川沿いの景観が成り立っているという見方である。

旅館大橋西離れの見どころ

まず見たいのは、平屋の上に一部だけ2階を載せた輪郭である。3階建が続く本館側から下流へ目を移すと、建物の高さがここで一段下がり、旅館の列の端が締めくくられる。

旅館大橋西離れは太鼓橋のすぐ先にあり、橋とあわせて一つの構図をつくる。太鼓橋の道路側に付く灯明を見たあと、そのまま視線を下流へ送ると、三角形の開口部と小庇をもつ西離れの外観に行き着く。

なお、用途の記述は1997年の登録時の解説によるもので、昭和7年の建設当初からの使い方かどうかは公開資料では確かめられない。

旅館大橋西離れを見学するには

旅館大橋西離れは営業中の旅館の浴場まわりの建物で、一般向けの内部公開は行っていない。登録時の解説どおりなら1階は露天風呂の脱衣室にあたり、旅館の規則で大浴場と更衣室では撮影機器の使用が一切禁じられている。2階は管理室とされ、客が入る場所ではない。

内部に入るのは、湯処せせらぎを使う宿泊客と外来入浴の利用者に限られる。外観を写真に収める場合も、浴場の出入りに配慮したい。旅館大橋全体への行き方と外来入浴の条件は、旅館大橋のページにまとめてある。

Q&A

Q旅館大橋西離れはどこにあり、いつ建てられましたか?
A鳥取県三朝町の旅館大橋で、本館の右手、三徳川の下流側に独立して建っています。文化庁のデータベースでは昭和7年(1932年)の建物です。
Q旅館大橋西離れはいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成9年(1997年)11月5日に登録されました。登録番号は31-0021、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。
Q旅館大橋西離れは何に使われていますか?
A登録時の文化庁の解説では、1階が露天風呂への脱衣室、2階が管理室です。本館とは太鼓橋で結ばれています。
Q旅館大橋西離れの外観で注目すべき点はどこですか?
A三角形の開口部と小庇、手摺です。建築面積68平方メートルの小さな建物ですが、これらの意匠で外観が飾られています。
Q旅館大橋西離れの中は見学や撮影ができますか?
A一般向けの内部公開はありません。1階は浴場の脱衣室にあたり、旅館の規則で大浴場と更衣室では撮影機器が使えません。入れるのは湯処せせらぎを使う宿泊客と外来入浴の利用者です。

基本情報

名称旅館大橋西離れ(りょかんおおはしにしはなれ)
所在地鳥取県東伯郡三朝町三朝302
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年1997年11月5日登録
員数1棟
寸法木造平屋建一部2階、瓦葺、建築面積68平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況営業中の旅館の浴場まわりの建物として使用。一般向けの内部公開なし

参考文献

旅館大橋西離れ(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000361
旅館大橋太鼓橋(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000362
よくあるご質問(旅館大橋 公式サイト)
https://www.o-hashi.net/faq
館内での撮影について(旅館大橋 公式サイト)
https://www.o-hashi.net/archives/6500

最終更新日: 2026.10.08