本館の左手に接続する3階建の離れ

旅館大橋離れは、鳥取県東伯郡三朝町の三朝温泉にある旅館大橋の客室棟で、昭和7年(1932年)に建てられ、平成9年(1997年)9月3日に本館とともに国の登録有形文化財に登録された木造3階建の和風建築である。建築面積は312平方メートルで、旅館大橋の建物では本館(625平方メートル)に次ぐ規模をもつ。

「離れ」と呼ばれるが、建物は本館から切り離されてはいない。文化庁の解説によれば、旅館大橋離れは本館の左手に接続している。大広間棟の解説はその本館と離れの間に大広間棟が建つと記しており、三徳川に沿った旅館の列のなかで、離れは大広間棟の先、上流側の端を占める。

二つの建屋を一体に使う構成

旅館大橋離れの特徴は、屋根の形と階数の異なる二つの建屋からなる点にある。一つは入母屋造の3階建、もう一つは寄棟造の2階建で、解説はこの二つが一体として使われていると記している。屋根はいずれも瓦葺である。

外から見ると、入母屋の妻の三角が見える高い棟と、四方へ屋根を流す一段低い棟が並ぶ。内部は一続きの客室棟として使われ、解説は客室が本館よりやや広めで、本館と同じく意匠を凝らした上品な造りだと述べている。

登録の理由と川沿いの姿

旅館大橋離れの登録番号は31-0019、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。登録は旅館大橋の5件のうち最初の回にあたり、平成9年(1997年)9月3日に本館(31-0018)と並んで登録された。大広間棟・西離れ・太鼓橋の登録は同じ年の11月5日である。

解説は、三徳川沿いに広がる旅館大橋離れの姿を三朝温泉の象徴的な存在と位置づけている。3階建の客室棟が川に向かって立面を見せ、そこに2階建の棟が続く。川沿いから眺めると、入母屋屋根から寄棟屋根へと屋根の形が切り替わる位置で、二つの建屋の継ぎ目を読み取れる。

旅館大橋離れを見学するには

旅館大橋離れは客室棟なので、内部を見られるのは離れの客室に泊まる場合に限られる。どの客室が離れにあるかは旅館の公開情報からは確かめられないため、離れに泊まりたい場合は予約の際に問い合わせたい。建物は木造3階建でエレベーターがなく、上の階へは階段で上がる。

客室での撮影はできるが、廊下などではほかの客や従業員を写さないよう求められている。旅館大橋全体への行き方と外来入浴の条件は、旅館大橋のページにまとめてある。

Q&A

Q旅館大橋離れはいつ建てられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和7年(1932年)の建物で、平成9年(1997年)9月3日に本館とともに登録されました。登録番号は31-0019です。
Q旅館大橋離れは「離れ」なのに本館とつながっているのですか?
Aはい。文化庁の解説は、旅館大橋離れを本館の左手に接続する和風の建物と記しています。名称の由来を説明した資料は確認できていません。
Q旅館大橋離れはどのような構造ですか?
A入母屋造の3階建と寄棟造の2階建の二つの建屋からなり、一体として使われています。木造で屋根は瓦葺、建築面積は312平方メートルです。
Q旅館大橋離れの客室に泊まれますか?
A旅館大橋離れは営業中の客室棟です。どの客室が離れにあるかは公開情報で確かめられないため、予約の際に旅館へ問い合わせてください。
Q旅館大橋離れの外観はどこを見るとよいですか?
A入母屋屋根の3階建と寄棟屋根の2階建が並ぶ部分です。屋根の形が切り替わる位置で、二つの建屋の継ぎ目が分かります。

基本情報

名称旅館大橋離れ(りょかんおおはしはなれ)
所在地鳥取県東伯郡三朝町三朝302
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年1997年9月3日登録
員数1棟
寸法木造3階建、瓦葺、建築面積312平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況営業中の旅館の客室棟として使用。内部は宿泊客のみ

参考文献

旅館大橋離れ(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000310
旅館大橋本館(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000309
旅館大橋大広間棟(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000360
よくあるご質問(旅館大橋 公式サイト)
https://www.o-hashi.net/faq
館内での撮影について(旅館大橋 公式サイト)
https://www.o-hashi.net/archives/6500

最終更新日: 2026.10.08