立山へ向かって開く門

旧内山家住宅東門は、庭園の梅園と、その先の立山連峰へ向かって開く側に構える。敷地の東縁は山並みを遮るものなく望む地で、この側の門は、往来のためであると同時に、屋敷の観賞と季節の営みに結びついていた。

早春、庭園東側の梅園では紅白およそ六十本が、なお雪をいただく峰を背に咲く。東門はその景の入口に立つ。

残された屋敷構えの一部

内山家は越中屈指の地主で、宮尾に地を有し、富山藩の十村役を務めた。邸は一棟の座敷ではなく、門をひととおり含む付属建物とともに残された点で稀である。

東門は平成十年(一九九八)、邸のほかの建物とともに国の登録有形文化財に登録された。その価値は、屋敷がどの方向から出入りされ、用いられたかの全体像を補う点にある。

見どころ

東側は晩冬から早春が見どころで、梅が咲き、立山連峰がなお雪をとどめる。東門は、梅と雪嶺が一つに収まる構図を眺めるのに恰好の位置にある。

梅に続いて桜が三月下旬から四月中旬へと咲き継ぐため、東の庭は数週間にわたり季を保つ。邸は平成十七〜二十三年度に修繕された。

よくある質問

Q東側の特徴は何ですか。
A東側は梅園に開け、雪をいただく立山連峰を遮るものなく望めます。早春の庭園で最も景の良い側です。
Q東門あたりを訪ねるのに良い時期は。
A梅は二月下旬から三月下旬、桜は三月下旬から四月中旬が見頃で、花と雪嶺があわせて眺められます。
Q東門はいつ頃の建物ですか。
A慶応四年(一八六八)を中心とする幕末の造営に属すると伝わります。門は主屋ほど厳密には年代を特定しにくい面があります。
Q東門は見学範囲に入りますか。
Aはい。公開された登録有形文化財の邸の一部です。見学料は二五〇円、火曜と年末年始が休館です。

基本情報

名称旧内山家住宅東門(きゅううちやまけじゅうたく ひがしもん)
所在地富山県富山市宮尾903
指定区分登録有形文化財(国)
登録年月日平成10年(1998年)7月23日
員数1棟
建築年代慶応4年(1868年)を中心とする幕末期と伝わる
所有者富山県
公開状況富山県民会館分館「豪農の館 内山邸」として公開。見学料250円。開館9:30〜17:00、火曜・年末年始休館。

参考文献

富山県文化振興財団 — 豪農の館 内山邸(公式)
https://www.bunka-toyama.jp/uchiyama/index.php
富山県文化振興財団 — 内山邸 みどころ
https://www.bunka-toyama.jp/uchiyama/lookup/index.html
ウィキペディア — 豪農の館 内山邸
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%AA%E8%BE%B2%E3%81%AE%E9%A4%A8_%E5%86%85%E5%B1%B1%E9%82%B8
富山県 — 内山邸
https://www.pref.toyama.jp/1603/kurashi/sportsleisure/leisure/kj00011575/kj00011575-027-01.html

最終更新日: 2026.07.04