旧内山家住宅茶室三入庵とは

旧内山家住宅茶室三入庵は、富山県富山市宮尾903にある昭和2年(1927年)建築の木造平屋建の茶室で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅううちやまけじゅうたくちゃしつさんにゅうあん」。

旧内山家住宅茶室三入庵は主屋の南、敷地の南端に近い位置に建つ。建築面積は20㎡。富山県文化振興財団によると、4畳半の本勝手に腰掛待合が付く本格的な茶室である。

藪内流の指導でつくられた茶室

旧内山家住宅茶室三入庵は、屋敷の14件のうちただ一つ「造形の規範となっているもの」として登録有形文化財になった。文化庁は、手堅くまとまった意匠をもつ茶室と評している。

藪内流の家元の指導を受け、京都から棟梁を招いて建てたと伝わる。漢詩と茶道を好んだ12代外川の時代の内山家にとって、茶の湯が暮らしと交際の中心にあったことを示す建物である。

移築と里帰り

旧内山家住宅茶室三入庵は一度この屋敷を離れている。文化庁によると昭和16年(1941年)に内山家から他所へ移された。財団は移築先を富山市東岩瀬町の米田家と記している。

昭和56年(1981年)、茶室は再び内山家の屋敷に戻された。財団によれば同年3月に復元されている。40年のあいだ別の家にあった茶室が、もとの庭に戻って今の位置に立っている。

意匠の見どころとして文化庁が挙げるのは、水屋の舟底天井である。茶の支度をする裏方の水屋の天井を、中央を高くした舟底形に張っている。

旧内山家住宅茶室三入庵の見どころと見学

旧内山家住宅茶室三入庵は庭の南寄りにあり、主屋の座敷から庭を眺めたときの点景にもなっている。外観を見るときは、腰掛待合から茶室へ向かう客の動きを想像しながら回ってみたい。

内部に入れるかは公式の案内で確認できなかった。茶会などの行事で使われることもあるため、受付で尋ねると確実だ。開館日と見学料は旧内山家住宅(富山市)のページにまとめてある。撮影の可否は公式の案内が見つからなかったため(2026年9月確認)、受付で確かめてほしい。

Q&A

Q旧内山家住宅茶室三入庵はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和2年(1927年)の建築です。
Q旧内山家住宅茶室三入庵が登録有形文化財になった理由は何ですか?
A手堅くまとまった意匠の茶室として、平成10年(1998年)に「造形の規範となっているもの」として登録されました。屋敷の14件でこの基準は三入庵だけです。
Q旧内山家住宅茶室三入庵は誰の指導でつくられましたか?
A藪内流の家元の指導により、京都の棟梁を招いてつくったと伝わります。
Q旧内山家住宅茶室三入庵はずっと同じ場所にありましたか?
Aいいえ。昭和16年(1941年)に他所へ移築され、昭和56年(1981年)に内山家へ戻りました。
Q旧内山家住宅茶室三入庵の見どころは?
A4畳半本勝手の茶室と腰掛待合、水屋の舟底天井などです。

基本情報

名称旧内山家住宅茶室三入庵
所在地富山県富山市宮尾903
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)登録
員数1棟
寸法建築面積20㎡(木造平屋建)
所有者富山県
公開状況屋敷内で見学可(豪農の館 内山邸として有料公開)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)旧内山家住宅茶室三入庵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000569
文化遺産オンライン 旧内山家住宅茶室三入庵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/191569
富山県民会館分館 豪農の館 内山邸(富山県文化振興財団)みどころ
https://www.bunka-toyama.jp/uchiyama/lookup/index.html

最終更新日: 2026.09.30