門西家住宅とは:湯之奥集落に建つ17世紀後期の茅葺民家

門西家住宅(もんざいけじゅうたく)は、山梨県南巨摩郡身延町湯之奥にある江戸時代中期、17世紀後期の民家で、昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定された。

指定名称に付く「山梨県西八代郡下部町」は、指定当時の所在地の表記である。下部町は現在の身延町に含まれ、文化庁のデータベースも所在地を身延町湯之奥255番地としている。規模は桁行14.7メートル、梁間10.0メートルで、屋根は入母屋造、茅葺である。

下部温泉の観光協会によると、門西家は室町時代からこの地に住み、江戸時代には湯之奥金山の管理にあたった家である。

指定の理由:富士川流域の古い民家の代表

文化庁は門西家住宅を、山梨県の富士川流域(川内)に残る古い住宅の代表と位置づけている。建築は江戸時代の17世紀後期で、間取りは土間に続いて広い板の間を取る広間型、屋根は入母屋造である。

文化庁の解説は短いが、年代(17世紀後期)、地域(富士川流域)、間取り(広間型)、屋根(入母屋造)の4点を挙げて、門西家住宅がこの地域の古い民家の型を示すことを述べている。

茅葺屋根は、平成21年(2009年)12月から平成22年(2010年)3月にかけて葺き替えられた。工事を担った伝匠舎の記録によると、設計監理は文化財建造物保存技術協会が行った。

見どころ:入母屋の茅屋根と太い軸組

外から見るなら、まず屋根の形である。茅葺の大屋根の上部に小さな入母屋の破風が載り、その下に厚い茅の層が四方へ葺き下ろされる。南側の縁の上では屋根がさらに低く葺き下がっている。

門西家住宅が建つ湯之奥の集落は、下部川の上流の急な斜面にあり、石垣と石畳の坂道が続く。金山の管理に関わった家の屋敷が、この斜面の集落の中に構えられていることにも目を向けたい。

門西家住宅の見学方法

門西家住宅は現在も個人の住まいとして使われていると伝えられ、常時公開の施設ではない。内部の見学を希望する場合は、身延町教育委員会(0556-20-3017)に事前に確認してほしい。外観を見る場合も、住まいであることに配慮したい。

下部温泉の観光協会によると、JR身延線の下部温泉駅から約5キロメートル、車で約10分である。集落内の道は狭く急なので、運転と駐車には注意が要る。

Q&A

Q門西家住宅はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースは江戸時代中期、17世紀後期の建築としています。昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定されました。
Q門西家住宅の建物の特徴は?
A桁行14.7メートル、梁間10.0メートルの入母屋造・茅葺の民家で、間取りは広間型です。文化庁は富士川流域(川内)の古い住宅の代表としています。
Q門西家住宅の名称にある「下部町」とは?
A指定当時の所在地の表記です。下部町は現在の身延町に含まれ、所在地は身延町湯之奥255番地です。
Q門西家住宅の内部は見学できますか?
A個人の住まいとして使われていると伝えられ、常時公開ではありません。見学を希望する場合は身延町教育委員会に事前に確認してください。
Q門西家住宅へのアクセスは?
A下部温泉の観光協会によると、JR身延線の下部温泉駅から約5キロメートル、車で約10分です。

基本情報

名称門西家住宅(山梨県西八代郡下部町)(もんざいけじゅうたく)
所在地山梨県南巨摩郡身延町湯之奥255番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和39年(1964年)5月29日指定
員数1棟
寸法桁行14.7メートル、梁間10.0メートル、入母屋造、茅葺
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況個人の住まい。内部の見学は身延町教育委員会に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「門西家住宅(山梨県西八代郡下部町)」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/887
文化遺産オンライン「門西家住宅」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/121897
山梨県しもべ温泉(下部温泉観光協会)「門西家住宅」
https://shimobeonsen.jp/introduce/monzai/
伝匠舎「門西家住宅の茅葺屋根」
https://densho-sha.co.jp/110409_monzaike.html
JAPAN 47 GO「門西家住宅」
https://www.japan47go.travel/ja/detail/11e5c7ae-dea7-470c-9da6-c3b80907ea7e

最終更新日: 2026.09.27