湯浅家住宅主屋とは

湯浅家住宅主屋は、福井県大飯郡高浜町宮崎の高浜市街地東部に建つ明治25年(1892年)建築の町家形式の住宅で、令和7年(2025年)3月13日に登録有形文化財に登録された。木造2階建の瓦葺で、建築面積は178平方メートルあり、湯浅家住宅で登録された4棟のうちもっとも大きい。

文化庁のデータベースは、昭和57年(1982年)と平成6年(1994年)に改修を受けたことも記録している。登録番号は18-0257、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。福井県の解説によれば、建てられた年は棟札で確かめられる。

通りに東面するつし二階の町家

湯浅家住宅主屋は通りに東を向けて建つ。屋根は切妻造で、棟と平行な長い側を正面にした平入とし、桟瓦葺で葺く。2階は天井の低いつし二階で、1階の上に低い2階を重ねた、町家に多い立ち姿をとる。

1階は南側に土間をとり、北側に部屋を並べる。北西の奥には座敷を置いた。昭和8年(1933年)に建てられた新座敷は、湯浅家住宅主屋のこの北西側に接続している。

防火に備えた外まわり

文化庁の解説は、湯浅家住宅主屋を防火に厳重な町家と評している。外壁は漆喰で塗り、軒は出桁造として、腕木で持ち出した桁で軒先を受ける。正面の両脇には袖壁を付ける。町家の袖壁には、隣家からの延焼を食い止める役目があったとされる。

下屋も軒の裏まで漆喰で塗り込めてあり、軒先には土戸を吊るための金具が残っている。土戸は火事の際に開口部をふさぐ土塗りの戸で、この金具は、いざというときに建物の前面を土の戸で閉じられるようにしていた備えの跡である。

湯浅家住宅主屋の見学

湯浅家住宅主屋は個人が所有する住まいで、内部の公開は確認できなかった。敷地には立ち入らないようにしたい。

東側の正面は通りに面しているので、出桁造の軒や両脇の袖壁、漆喰の壁は公道から見ることができる。土戸を吊る金具は下屋の軒先に残るとされるので、通りから眺めるときは軒の先端に目を向けたい。撮影は公道からの外観にとどめ、住む人への配慮を忘れずにいたい。

Q&A

Q湯浅家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A明治25年(1892年)の建築で、棟札で年代が確かめられます。昭和57年(1982年)と平成6年(1994年)に改修を受けています。
Q湯浅家住宅主屋はいつ、どの基準で登録有形文化財になりましたか?
A令和7年(2025年)3月13日に、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。登録番号は18-0257です。
Q湯浅家住宅主屋が「防火に厳重な町家」とされるのはなぜですか?
A外壁を漆喰で塗り、下屋の軒裏まで漆喰で塗り込め、正面の両脇に袖壁を付けているためです。軒先には火事のときに土戸を吊った金具も残っています。
Q湯浅家住宅主屋の間取りはどうなっていますか?
A1階は南側に土間、北側に部屋を並べ、北西の奥に座敷を置いています。2階は天井の低いつし二階です。
Q湯浅家住宅主屋は見学できますか?
A個人の住まいで、内部の公開は確認できません。通りに面した東側の正面は公道から見られますが、敷地には入らないでください。

基本情報

名称湯浅家住宅主屋
所在地福井県大飯郡高浜町宮崎45字西宮崎10
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和7年(2025年)3月13日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積178㎡
所有者個人
公開状況内部非公開(個人の住まい)。東側の正面は公道から見学可

参考文献

国指定文化財等データベース 湯浅家住宅主屋(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00015305
文化遺産オンライン 湯浅家住宅主屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/622439
福井の文化財 湯浅家住宅主屋(福井県教育庁生涯学習・文化財課)
https://bunkazai.pref.fukui.lg.jp/search_category/content?detail_id=983-0

最終更新日: 2026.10.02