瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵とは

瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵は、福島県福島市瀬上町の嶋貫家本家の屋敷で表門の南に建つ土蔵造2階建の蔵で、明治初期(1868〜1882年)に建てられ、平成25年(2013年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「せのうえしまぬきほんけじゅうたくぶんこぐら」。

瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵は東西に棟を通して建ち、建築面積は47平方メートル。屋根は切妻造の置屋根で、桟瓦葺とする。戸口は北面の西寄りにあり、その前に下屋を差し掛けている。表門とともに屋敷で最も古い年代に属する建物である。

白壁に黒い扉と鉢巻

瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵の外壁は漆喰塗で、腰には海鼠壁を張る。平瓦を目地の漆喰で留めた格子模様が、壁の下半分を雨と泥はねから守っている。

見るべきは2階の東面である。ここに掛子塗の重厚な扉を吊る。掛子塗は扉の縁と枠を段状に塗り重ねて、閉じたときに隙間なく噛み合わせる仕上げで、火から中身を守るための工夫である。この扉と、軒下を帯状に厚く塗った鉢巻を黒漆喰で仕上げている。

白い壁に黒い扉と黒い帯が載る配色は、遠目にもはっきりしている。東面は旧奥州街道の側にあたり、扉は街道に向いて開く。

屋敷の正面構えを引き立てる蔵

文化庁の解説は、瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵を屋敷の正面構えを引き立てる文庫蔵と結んでいる。登録の基準も「国土の歴史的景観に寄与しているもの」で、表門と並んで街道沿いの景観をつくる役割が評価された。

文庫蔵は一般に、証文や帳簿、書物、家の大切な道具を納める蔵を指す。嶋貫家は穀屋の屋号で金貸しや質屋も営んだと伝わるが、この蔵に何を納めていたかを記した資料は見当たらない。

瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵の見学

瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵は表門の南、屋敷の表側に建つので、旧奥州街道から東面の扉と鉢巻を見ることができる。内部が見学の対象になるかは公式サイトに書かれていない。屋敷の見学は完全予約制で、蔵の中を見られるか、撮影できるかは予約の際に確かめたい。

屋敷への行き方と見学の条件は、瀬上嶋貫本家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵はいつ建てられましたか?
A明治初期(1868〜1882年)の建築で、表門とともに屋敷で最も古い年代に属します。平成25年(2013年)に登録有形文化財に登録されました。
Q瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵の外観の特徴は?
A漆喰塗の白壁に海鼠壁の腰を回し、2階東面に掛子塗の重厚な扉を吊ります。扉と鉢巻は黒漆喰塗です。
Q瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵の構造と大きさは?
A土蔵造2階建、切妻造の置屋根に桟瓦を葺いた蔵で、建築面積は47平方メートルです。
Q瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵には何が納められていましたか?
A文庫蔵は一般に証文や帳簿、書物、家の大切な道具を納める蔵ですが、この蔵の中身を記した資料は見当たりません。
Q瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵は道路から見えますか?
A表門の南、屋敷の表側に建つため、旧奥州街道から東面の扉と鉢巻が見えます。内部の見学と撮影の可否は予約の際に確認してください。

基本情報

名称瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵
所在地福島県福島市瀬上町字本町90-8
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成25年(2013年)登録
員数1棟
寸法建築面積47㎡
所有者個人
公開状況外観は道路から。屋敷は予約制で公開(有料。冬期・夏期は休館)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009699
文化遺産オンライン 瀬上嶋貫本家住宅文庫蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/230308
福島市 福島市の文化財 -登録有形文化財(建造物) 66件-
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/soshiki/7/1032/2/1/3/725.html
瀬上 嶋貫本家(公式サイト)瀬上 嶋貫本家とは
https://shimanukihonke.com/
瀬上 嶋貫本家(公式サイト)見学について
https://shimanukihonke.com/%e8%a6%8b%e5%ad%a6%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

最終更新日: 2026.10.01