旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸とは

旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸は、岐阜県関市本町7丁目にある明治中期(1883〜1897年)の石造の井戸で、令和7年(2025年)8月6日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。

文化庁の記録では、面積は0.8平方メートル、登録番号は21-0309である。読みについては、文化庁のデータベースのふりがなが「きゅうこうけつけじゅうたく(こみんかあいせき)いどやかた」となっている一方、岐阜県の資料は名称どおり「…いど」と振っている。

店舗兼主屋の北に設けた中庭の南寄り、つまり店舗兼主屋に近い側にある(文化庁)。

花崗岩の切石4枚で組んだ井戸枠

旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸の井戸枠は、0.9メートル四方、高さ40センチメートル、厚さ15センチメートルの花崗岩の切石4枚を精緻に組み合わせたもので、深さは7メートルある(文化庁)。岐阜県の資料も、深さを約7メートルとしている。

高さ40センチメートルの枠は腰より低く、切石4枚が四辺を一枚ずつ受け持つ単純な箱形である。そのぶん、石と石の合わせ目の精度がそのまま見た目に出る。

登録有形文化財としての価値

文化庁は旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸を「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録し、中庭の景観をつくる井戸と評価している。岐阜県の資料も、中庭の景観を造り出している点を挙げる。

茶室専用として使ったと伝わる(文化庁)。茶室が建てられたのは昭和2年(1927年)で、井戸はそれより古い明治中期のものとされている。

見どころ

旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸で目を留めたいのは、四隅の切石の合わせ目である。文化庁は厚さ15センチメートルの切石4枚を精緻に組み合わせたと記しており、その仕事は継ぎ目の納まりに表れる。

店舗兼主屋と茶室を結ぶ渡廊下は中庭側が吹放ちなので、廊下を歩きながら井戸を眺められる。

見学について

旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸のある中庭は、関市の館内案内で「古民家あいせき」の一部として紹介されている。開館時間中は無料で館内に入れ、渡廊下からは井戸を見ることができる。

中庭に降りて井戸の近くまで行けるかについては、公的な案内が見当たらなかった。石の井戸枠に腰掛けたり、のぞき込んだりせず、近くで見たいときはスタッフに確かめたい。撮影の可否についても公的な案内はない。

Q&A

Q旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸の大きさと深さは?
A井戸枠は0.9メートル四方、高さ40センチメートル、厚さ15センチメートルで、深さは7メートルです(文化庁)。
Q旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸の井戸枠は何でできていますか?
A花崗岩の切石4枚を精緻に組み合わせています(文化庁)。
Q旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸は何に使われていましたか?
A茶室専用として使ったと伝わります(文化庁)。
Q旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸はどこから見られますか?
A店舗兼主屋の北の中庭の南寄りにあり、中庭側が吹放ちになった渡廊下から見られます(文化庁、関市)。中庭に降りられるかはスタッフに確かめてください。
Q旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸が登録有形文化財になったのはいつですか?
A令和7年(2025年)8月6日です(文化庁)。

基本情報

名称旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸(きゅうこうけつけじゅうたく(こみんかあいせき)いど)
所在地岐阜県関市本町7丁目13
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和7年(2025年)8月6日登録
員数1基
寸法石造、面積0.8㎡、井戸枠0.9m四方・高さ40cm・厚さ15cm、深さ7m
所有者関市
公開状況古民家あいせきの中庭(開館時間中は館内から見学可、午前9時〜午後9時、月曜・休日の翌日・年末年始休館)

参考文献

旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00015453
旧纐纈家住宅(古民家あいせき)井戸(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/568248
新たに登録される登録有形文化財(建造物)の概要(岐阜県)
https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/life/420733_2402849_misc.pdf
古民家あいせき(関市)
https://www.city.seki.lg.jp/0000017775.html

最終更新日: 2026.11.08