日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)とは
日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)は、群馬県安中市安中にある大谷石造の教会堂で、大正8年(1919年)に完成し、平成16年(2004年)に国の登録有形文化財に登録された。新島襄の召天30年を記念して建てられ、正式には「新島襄記念会堂」という。
安中教会は明治11年(1878年)3月31日、有田屋当主湯浅治郎の私設図書館「便覧舎」で、地元の求道者30名が新島襄から洗礼を受けたことに始まる。教会は、新島襄が帰国後に最初の伝道拠点とした群馬県で最初の教会であり、日本人の手で創立された日本で最初の教会だと紹介している。明治16年(1883年)に碓氷会堂を建て、明治23年(1890年)に新島が没すると、その記念として大正期に現在の会堂を建てた。建設にあたっては湯浅治郎と柏木義円牧師が東京・名古屋・京阪神で広く募金を集めた。
安中市によれば、工事は大正7年(1918年)8月に着工し、大正8年(1919年)8月に竣工した。設計は古橋柳太郎である。
造形の規範とされた会堂
日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)は平成16年(2004年)11月8日に登録された。登録番号は10-0119、登録基準は「造形の規範となっているもの」である。
文化庁の記録では、構造は石造平屋一部2階建、銅板葺、建築面積171平方メートル、鐘塔付。解説は、東を正面とした大谷石造のロマネスク会堂で、東南の隅に角形の鐘塔を建て、外壁に控壁を付けると述べる。
内部は単廊だが、板張りの天井の中央をヴォールト状に持ち上げ、三廊式の扱いにしている。アプスの両脇にはコンポジット式の大理石の円柱が立つ。安中市の解説は、身廊と側廊の間に列柱を立てずに会堂を広く見せ、祭壇との境にも大アーチをつくらずヴォールトを祭壇まで延ばして一体化した手法を評価する。円柱の大理石は茨城県産である。
大谷石の建物としては、F・L・ライト設計の帝国ホテル(大正12年(1923年)竣工)より5年早い。安中市と教会は、この点からも設計者と会堂の建築史上の意義が高く評価されるとしている。
日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)の見どころ
外観では、東の正面と東南隅の鐘塔を見たい。大谷石の壁は柔らかな灰緑色で、控壁(バットレス)が一定の間隔で壁を区切る。外観の印象はゴシックに近く、内部のロマネスク風の天井と対照をなす。屋根は当初天然スレート葺だったが、現在は銅板葺に改められている。
内部に入れたら、まず天井を見上げる。板張りの円筒ヴォールトが祭壇まで切れ目なく続き、その端を2本の大理石の円柱が受ける。
祭壇正面のステンドグラスは小川三知の制作で、十字架を中心に白百合を配している。
日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)の見学方法とアクセス
日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)は礼拝が続く教会堂で、日曜日の主日礼拝は午前10時30分から午前11時40分まで。教会は、初めての人は主日礼拝に来てほしい、予約は一切不要だと案内している。
礼拝以外の日に内部を見学するには予約が必要で、希望日の3週間前までに教会へ連絡するよう紹介されている。敷地には安中二葉幼稚園があり、平日の日中は門が閉じられていることがあるので、外観は門の外から見ることになる。撮影は公道から行い、内部は教会の了承を得たい。
JR信越本線の安中駅から北へ、歩いて20分ほどの旧市街にある。
Q&A
- 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)はいつ建てられましたか?
- 大正7年(1918年)8月に着工し、大正8年(1919年)8月に完成しました。新島襄の召天30年を記念した会堂です。
- 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)の設計者と材料は?
- 設計は古橋柳太郎で、外壁は大谷石です。祭壇の両脇の円柱には茨城県産の大理石が使われています。
- 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成16年(2004年)11月8日に「造形の規範となっているもの」として登録されました。
- 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)の内部は見学できますか?
- 日曜日午前10時30分からの主日礼拝は予約不要で参加できます。それ以外の見学は、希望日の3週間前までに教会へ予約が必要と紹介されています。
- 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)と新島襄の関係は?
- 安中教会は明治11年(1878年)に新島襄から洗礼を受けた30名によって創立され、この会堂は新島の召天30年を記念して建てられました。
基本情報
| 名称 | 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂) |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県安中市安中3-10-33 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成16年(2004年)11月8日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積171㎡(石造平屋一部2階建、銅板葺、鐘塔付) |
| 所有者 | 日本基督教団安中教会 |
| 公開状況 | 外観は門外から見学可。内部は礼拝時または事前予約 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004330
- 文化遺産オンライン 日本基督教団安中教会教会堂(新島襄記念会堂)
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/189060
- 日本キリスト教団安中教会(安中市)
- https://www.city.annaka.lg.jp/page/2101.html
- 新島襄(日本キリスト教団 安中教会)
- https://annaka-church.com/aboutus/nijima-joh/
- 日本キリスト教団 安中教会
- https://annaka-church.com/
最終更新日: 2026.09.24