旧松岡商店事務所とは

旧松岡商店事務所は、群馬県桐生市永楽町にある、昭和10年(1935年)に建てられた木造平屋建の商店建築で、事務所と織物の検品場、荷受場からなり、平成17年(2005年)11月10日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「きゅうまつおかしょうてんじむしょ」(文化庁、桐生市)。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺、建築面積190平方メートルで、登録番号は10-0128である。

織物の町の商店

桐生市によれば、南北軸の事務所と東西軸の検帯場(検反場)の2棟が南東の隅で直交してL字形をなし、その内側に蔵が組み込まれ、南側に東西軸の荷受場が付く。検帯場は織物製品を検品するための部屋である。

旧松岡商店事務所の玄関右には「松岡商店 店主寺内道次」の鋳造製の銘板が掛かる。検帯場は昭和35年(1960年)頃の失火で内部が焼けたが、床や内壁を焦がした程度で構造体は崩れなかったという(桐生市)。

登録有形文化財としての価値

旧松岡商店事務所は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、正面などに茶系のタイルを用いて洋風の外観を見せる商店建築で、窓脇のレリーフや丸窓が特徴的と評価している。

見どころ

桐生市によれば、事務所は桁行12.94メートル、梁間6.29メートルの寄棟造桟瓦葺で、正面と北面の外壁は煉瓦色のタイル張り。正面中央に玄関、その両側に窓を設け、玄関左脇にはモルタルの花柄レリーフを飾る。検帯場の屋根には採光用の天窓がある。

荷受場は道路から直接出入りできる土間で、正面にタイル張りの袖壁が突き出し、右脇に特徴的な丸窓を開ける。旧松岡商店事務所の玄関と荷受場の手動巻上げ式シャッター扉は建築当初のものである(桐生市)。

見学について

旧松岡商店事務所は桐生市永楽町6-7にある。一般公開の情報は確認できないため、見学は道路からの外観にとどめたい。

同じ敷地の旧松岡商店蔵とあわせた案内はグループページ「旧松岡商店(桐生市)」にまとめている。

Q&A

Q旧松岡商店事務所はいつ建てられましたか?
A昭和10年(1935年)です(文化庁、桐生市)。
Q検帯場とは何ですか?
A織物製品を検品するための部屋です(桐生市)。
Q外観の特徴は?
A煉瓦色のタイル張りの洋風外観で、花柄のレリーフや丸窓があります(文化庁、桐生市)。
Q当初から残っているものは?
A玄関と荷受場の手動巻上げ式シャッター扉です(桐生市)。
Q旧松岡商店事務所が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成17年(2005年)11月10日です。

基本情報

名称旧松岡商店事務所(きゅうまつおかしょうてんじむしょ)
所在地群馬県桐生市永楽町6-7
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)11月10日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積190平方メートル
所有者文化庁DBに記載なし
公開状況一般公開の情報なし、外観のみ

参考文献

旧松岡商店事務所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004925
旧松岡商店蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004926
旧松岡商店事務所他2棟(桐生市)
https://www.city.kiryu.lg.jp/kankou/bunkazai/1010700/kunitouroku/1001993.html

最終更新日: 2026.10.11