上毛電気鉄道大胡駅施設群とは

上毛電気鉄道大胡駅施設群は、群馬県前橋市の上毛電気鉄道大胡駅とその周辺に残る、昭和3年(1928年)の開業時の鉄道施設で、駅舎、電車庫、変電所、4基の鉄塔、荒砥川橋梁の8件が、平成19年(2007年)7月31日に国の登録有形文化財(建造物)となった。文化庁は、前橋市と桐生市を結び、近代群馬の基幹産業である養蚕・製糸業の発展を支えた上毛電気鉄道の施設と記している。

上毛電気鉄道によれば、大胡電車庫は開業当時の姿を残す希少な建造物で、いまも車両の格納や部品の保管に使われている。変電所では6万ボルトの交流を1,500ボルトの直流に変えて電車を動かしている。

8件の構成

駅舎は木造平屋建の切妻造で、外装を下見板張りと漆喰塗りとする。電車庫は駅舎の約200メートル西にあり、背の高い2棟の切妻棟を並べた木造平屋建で、引込線2線を収め、キングポストトラスの小屋組をもつ。文化庁は、現存する電車庫のなかで日本の初期の遺構としている(文化庁)。

変電所は鉄筋コンクリート造平屋建で、昭和18年(1943年)に事務室を増築した。変電所のまわりには、受電鉄塔、避雷鉄塔、中継鉄塔、引留鉄塔の4基の鉄骨の鉄塔が並ぶ。荒砥川橋梁は大胡駅の東方に架かる鋼製4連の桁橋で、明治36年(1903年)製の輸入鈑桁を用いている(文化庁)。8件とも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。

見学と交通

大胡駅は上毛電気鉄道の現役の駅で、駅舎は列車の利用時に見ることができる。大胡電車庫の見学は完全予約制で、見学時間は午後1時から3時までの間の30分程度。料金は大人500円、中高生400円、小学生300円で、構内入場料として硬券入場券を購入する。希望日の3日前の平日午後3時までに、電話またはメールで申し込む(上毛電気鉄道)。

変電所や鉄塔は構内の設備のため、外から見るにとどめたい。問い合わせは上毛電気鉄道総務部(電話027-231-3597、平日午前9時〜午後5時)。

参考文献

国登録有形文化財(上毛電気鉄道)
https://jomorailway.com/assets.html
大胡電車庫見学(上毛電気鉄道)
https://jomorailway.com/garage.html
上毛電気鉄道大胡駅駅舎(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006589
上毛電気鉄道大胡駅電車庫(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006590
上毛電気鉄道大胡駅変電所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006591
上毛電気鉄道荒砥川橋梁(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006596

最終更新日: 2026.10.07

基本情報

名称上毛電気鉄道大胡駅施設群
所在地群馬県前橋市茂木町・大胡町
所有者上毛電気鉄道株式会社
指定登録有形文化財 8件
座標36.41254, 139.15628