福山市旧佐波浄水場配水池とは
福山市旧佐波浄水場配水池は、広島県福山市佐波町にある大正14年(1925年)の浄水場の配水池で、平成25年(2013年)3月29日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ふくやましきゅうさばじょうすいじょうはいすいち」。
文化庁の記録では、コンクリート造及び煉瓦造で、面積929平方メートル。登録番号は34-0133である。
2つの池と塔状の出入口
福山市旧佐波浄水場配水池は、佐波町城山の浄水場の東端を占める(文化庁)。東西32メートル、南北29メートル、深さ4.7メートルで、池を2つ東西に並べる。
東面と西面は中央を塔のように立ち上げ、点検用の出入口を開く(文化庁)。福山市上下水道局によれば、この浄水場からは自然流下で市内へ給水していた。
登録有形文化財としての価値
文化庁は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。解説では、浄水場の東端に2つの池を並べる規模と、塔状の出入口と記念額を備えた東面の構成を挙げている。
記念額「不舎晝夜」
東面の上部、配水池の入口に掲げられた記念額には「不舎晝夜」とある。福山市上下水道局によれば、初代福山市長の阿武信一の揮毫で、「水道市長」とも呼ばれた阿武が、昼も夜も断水のないことへの願いと、上水道建設の苦労と喜び、市の発展への思いを込めたものである。
文言は『孟子』の「源泉混混不舎晝夜」から取られ、水が源からこんこんと湧き、昼も夜も休むことがないという意味である(福山市上下水道局)。上下水道局はこの額を、福山の近代水道の原点と位置づけている。
見どころ
東面の中央に立ち上がる塔状の出入口と、その上部の記念額「不舎晝夜」を正面から見たい。コンクリートと煉瓦を組み合わせた構造で、池の規模は東面に立つと実感しやすい。
見学について
配水池は佐波城山公園の中にあり、外観は園内から見られる(福山市の文化財マップ)。池の内部の公開について公的な案内は確認できなかった。
Q&A
- 福山市旧佐波浄水場配水池はいつ造られましたか?
- 大正14年(1925年)です(文化庁)。
- 福山市旧佐波浄水場配水池の大きさは?
- 東西32メートル、南北29メートル、深さ4.7メートルで、池が2つ並びます(文化庁)。
- 福山市旧佐波浄水場配水池の記念額には何と書かれていますか?
- 「不舎晝夜」で、初代福山市長の阿武信一の揮毫です(福山市上下水道局)。
- 福山市旧佐波浄水場配水池は見学できますか?
- 佐波城山公園の中にあり、外観は園内から見られます。池の内部の公開案内は確認できませんでした。
- 福山市旧佐波浄水場配水池が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成25年(2013年)3月29日です(文化庁)。
基本情報
| 名称 | 福山市旧佐波浄水場配水池(ふくやましきゅうさばじょうすいじょうはいすいち) |
|---|---|
| 所在地 | 広島県福山市佐波町字城山202-7他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成25年(2013年)3月29日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | コンクリート造及び煉瓦造、面積929㎡ |
| 所有者 | 福山市 |
| 公開状況 | 佐波城山公園内で外観を見学可(池の内部の公開案内なし) |
参考文献
- 福山市旧佐波浄水場配水池(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009533
- 福山の上下水道(福山市上下水道局、2026年6月発行)
- https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/uploaded/attachment/342014.pdf
- 福山市の文化財マップ(福山市)
- https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/uploaded/attachment/155581.pdf
最終更新日: 2026.10.29