太刀〈銘国宗〉とは
太刀〈銘国宗〉は、鎌倉時代(13世紀)に刀工国宗が作った太刀で、広島県福山市西町のふくやま美術館が所蔵し、昭和28年(1953年)11月14日に国宝に指定された。刃長は72.7センチメートル、茎長は20.0センチメートルである(ふくやま美術館)。
ふくやま美術館によれば、国宗は京の粟田口国綱、備前の助真とともに鎌倉に下り、鎌倉鍛冶の礎を築いたとされる刀工である。昭和13年(1938年)に旧法で指定され、文化財保護法のもとで国宝となった。
小松安弘コレクションは、福山市に本社を置く株式会社エフピコの創業者、故小松安弘氏が収集した国宝7口、重要文化財6口、特別重要刀剣1口の計14口の日本刀で、2018年(平成30年)11月に小松啓子氏から福山市に寄贈された(ふくやま美術館)。
国宝に指定された理由
美術館の解説によれば、本作は二寸ほど磨上げられているが、身幅が広く、中鋒がやや延びた堂々とした姿の太刀である。鍛えは板目がやや肌立ち、乱れ映りが立つ。刃文は大丁子に小丁子が交じり、ふっくらと頭の丸い大丁子が目立つなど、初代国宗の特徴をよく示す。
美術館は、初代の作と思われる国宝の太刀のなかでも特に華やかな刃文を焼いた一口として、本作を国宗の代表作に位置づけている。
見どころ
刃文の大丁子に注目したい。頭の丸くふくらんだ丁子が連なる華やかな刃文は、初代国宗の作を見分ける手がかりとされる。
国宗と新藤五国光の関係も興味深い。『観智院本銘尽』は国宗を国光の師とする系図を掲げるが、現存作を見るかぎり国宗はほとんどが丁子乱れの乱れ刃で、国光への直接の影響は見られないと美術館は述べている。黒塗打刀拵が付属する。
鑑賞について
ふくやま美術館では、小松安弘コレクションの刀剣を所蔵品展や特別展で入れ替えながら展示している。常設展示ではないので、展示の予定は美術館の「小松安弘コレクション展示情報」で確かめたい。
開館時間は午前9時30分から午後5時、休館日は月曜日(祝休日の場合は翌日)と年末年始。所蔵品展の観覧料は一般310円で、高校生以下は無料である。展覧会場内での撮影はできない。美術館はJR福山駅北口から西へ約400メートル、所在地は広島県福山市西町二丁目4番3号(電話084-932-2345)。
Q&A
- 太刀〈銘国宗〉はいつ作られましたか?
- 鎌倉時代(13世紀)の作です。
- 太刀〈銘国宗〉はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和28年(1953年)11月14日に国宝に指定されました。
- 国宗とはどのような刀工ですか?
- 京の粟田口国綱、備前の助真とともに鎌倉に下り、鎌倉鍛冶の礎を築いたとされる刀工です。
- 太刀〈銘国宗〉の見どころは?
- 頭の丸い大丁子に小丁子が交じる華やかな刃文で、ふくやま美術館は国宗の代表作としています。
- 太刀〈銘国宗〉はいつ見られますか?
- ふくやま美術館の所蔵品展や特別展で入れ替えながら展示されます。美術館の展示情報で確認してください。
基本情報
| 名称 | 太刀〈銘国宗〉(たち〈めい くにむね〉) |
|---|---|
| 所在地 | 広島県福山市西町2-4-3(ふくやま美術館) |
| 指定区分 | 国宝(美術工芸品・工芸品) |
| 指定年 | 昭和28年(1953年)11月14日国宝指定(昭和13年(1938年)7月4日旧法指定) |
| 員数 | 1口 |
| 寸法 | 刃長72.7センチメートル、茎長20.0センチメートル |
| 所有者 | 福山市 |
| 公開状況 | ふくやま美術館の所蔵品展・特別展で随時展示(常設ではない) |
参考文献
- 小松安弘コレクションについて(ふくやま美術館)
- https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/194068.html
- 小松安弘コレクション展示情報(ふくやま美術館)
- https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/201121.html
- 施設利用案内(ふくやま美術館)
- https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/2912.html
最終更新日: 2026.10.04