宝円寺山門及び築地塀とは
宝円寺山門及び築地塀は、石川県金沢市宝町にある明治32年(1899年)頃の禅寺の山門と左右の塀で、平成24年(2012年)8月13日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ほうえんじさんもんおよびついじべい」。加賀藩主前田家の菩提寺である宝円寺の境内入口を構える。
文化庁の記録では、山門は木造、瓦葺、間口2.8メートル、築地塀は木造、瓦葺、総延長8.4メートル。登録番号は17-0244である。
大型の薬医門と石積の上の塀
宝円寺山門及び築地塀は、境内の入口に建つ山門と、その左右に延びる塀である(文化庁)。山門は大型の一間薬医門で、切妻造、桟瓦葺とする。男梁の上に置いた三斗で軒桁を受け、冠木の上には龍をかたどった蟇股を飾る。
築地塀は精緻な石積の基礎の上に建ち、両端を前へ張り出した配置をとる(文化庁)。寺の記録では、宝円寺は寛文9年(1669年)に5代藩主前田綱紀のもとで馬坂口に表門としての山門を設けたが、伽藍は明治元年(1868年)の火災ですべて焼けた(宝円寺を守る会)。現在の山門と塀は明治32年(1899年)頃の建築である。
登録有形文化財としての価値
文化庁は、宝円寺山門及び築地塀を禅院の結界にふさわしい厳格な構えを見せるものとして評価し、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。石川県教育委員会は、特異な装飾をもつ山門と築地塀として紹介している。
寺域を区切る門と塀は、参詣者が最初に向き合う部分であり、加賀藩主の菩提寺の格を外に示す役目を担っている。
見どころ
冠木の上の龍の蟇股を正面から見上げたい。石川県教育委員会が特異な装飾と呼ぶ部分で、男梁の上の三斗と組み合わさって門の正面を引き締めている。
築地塀は足元の石積に注目したい。両端が前へ張り出しているため、門の前に小さな前庭ができる。寺の案内によれば、山門の左側には香林坊地蔵がまつられている。
見学について
宝円寺山門及び築地塀は境内の入口にあり、外観は門前から見られる。境内には無料で入れる(金沢市観光協会)。撮影の可否について公的な案内は確認できなかった。境内への行き方と拝観の条件は宝円寺のページにまとめてある。
Q&A
- 宝円寺山門及び築地塀はいつ建てられましたか?
- 明治32年(1899年)頃です(文化庁)。
- 宝円寺山門はどのような門ですか?
- 大型の一間薬医門で、切妻造・桟瓦葺です。冠木の上に龍をかたどった蟇股を飾ります(文化庁)。
- 宝円寺山門及び築地塀の大きさは?
- 山門の間口は2.8メートル、築地塀の総延長は8.4メートルです(文化庁)。
- 宝円寺山門及び築地塀は自由に見られますか?
- 境内の入口にあり、外観は門前から見られます。境内は無料で入れます(金沢市観光協会)。
- 宝円寺山門及び築地塀が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成24年(2012年)8月13日です(文化庁)。
基本情報
| 名称 | 宝円寺山門及び築地塀(ほうえんじさんもんおよびついじべい) |
|---|---|
| 所在地 | 石川県金沢市宝町358(住居表示:宝町6-14) |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成24年(2012年)8月13日登録 |
| 員数 | 山門1棟、築地塀 |
| 寸法 | 山門:木造、瓦葺、間口2.8m/築地塀:木造、瓦葺、総延長8.4m |
| 所有者 | 宗教法人宝円寺 |
| 公開状況 | 外観は門前から見学可(境内は無料) |
参考文献
- 宝円寺山門及び築地塀(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009267
- 文化審議会の答申について(石川県教育委員会 記者発表資料、平成24年4月20日)
- https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/bunkazai/kisya-happyou/documents/bunkazai.pdf
- 宝円寺のご案内(宝円寺を守る会)
- https://sites.google.com/view/houenji-mamoru/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E5%AE%9D%E5%86%86%E5%AF%BA%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85
- 宝円寺(金沢旅物語 金沢市観光協会)
- https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10218.html
最終更新日: 2026.10.20