宝円寺庫裏とは

宝円寺庫裏は、石川県金沢市宝町にある昭和2年(1927年)頃の寺院の大型の庫裏で、平成24年(2012年)8月13日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ほうえんじくり」。加賀藩主前田家の菩提寺である宝円寺の本堂の東側に建つ。

文化庁の記録では、木造2階建、瓦葺で、建築面積385平方メートル。登録番号は17-0243である。

1階の暮らしと2階の接客

宝円寺庫裏は切妻造、桟瓦葺の2階建で、本堂に近い側に玄関を構える(文化庁)。庫裏は寺の住まいと台所を兼ねる建物で、1階は北の庭に面して客間や方丈の間を置き、南半分を台所などにあてる。

2階は廊下の両側に座敷などを並べた広い接客の場になっている(文化庁)。曹洞宗石川県宗務所の寺院紹介には、庫裏の2階は大正時代に宗達会の茶会のために造られたようだとあり、現在も年に5回ほど茶会が開かれる。

建築年について、文化庁は昭和2年(1927年)頃とする。一方、宝円寺を守る会の案内は、明治元年(1868年)の火災のあと本堂とともに庫裏も明治5年(1872年)に再建されたと記しており、資料によって時期の示し方が異なる。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、伝統的な平面をもつ1階と広い接客施設を備えた2階をあわせもつ大型の庫裏として評価し、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。石川県教育委員会も、伝統的な間取りの1階と広い接客施設の2階を備える大型庫裏として紹介している。

藩主の菩提寺として客を迎えることの多かった寺の性格が、2階の座敷の広さによく表れている。

見どころ

本堂の東に並ぶ切妻屋根の妻面と、本堂寄りに開く玄関の位置関係を見たい。2階建の大きな屋根が、平屋部分の多い本堂と対照をなす。

見学について

宝円寺庫裏は寺の住まいと接客の場で、内部のどこまでが拝観の範囲に入るかについて公的な案内は確認できなかった。外観は境内から見られる。境内への行き方と拝観の条件は宝円寺のページにまとめてある。

Q&A

Q宝円寺庫裏はいつ建てられましたか?
A文化庁は昭和2年(1927年)頃とします。寺の案内には明治5年(1872年)に本堂とともに再建されたとあり、資料により記述が異なります。
Q宝円寺庫裏はどこにありますか?
A金沢市宝町の宝円寺境内で、本堂の東側に建っています(文化庁)。
Q宝円寺庫裏の特徴は?
A伝統的な間取りの1階と、廊下の両側に座敷を並べた広い接客用の2階をあわせもつ点です(文化庁)。
Q宝円寺庫裏の内部は見学できますか?
A内部の公開範囲について公的な案内は確認できませんでした。外観は境内から見られます。
Q宝円寺庫裏が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成24年(2012年)8月13日です(文化庁)。

基本情報

名称宝円寺庫裏(ほうえんじくり)
所在地石川県金沢市宝町358(住居表示:宝町6-14)
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成24年(2012年)8月13日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積385㎡
所有者宗教法人宝円寺
公開状況外観は境内から見学可(内部の公開範囲は未確認)

参考文献

宝円寺庫裏(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009266
文化審議会の答申について(石川県教育委員会 記者発表資料、平成24年4月20日)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/bunkazai/kisya-happyou/documents/bunkazai.pdf
護国山 宝円寺(曹洞宗石川県宗務所)
https://www.sotozen-net.jp/temple/3
宝円寺のご案内(宝円寺を守る会)
https://sites.google.com/view/houenji-mamoru/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E5%AE%9D%E5%86%86%E5%AF%BA%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85

最終更新日: 2026.10.20