駅を結ぶ跨線橋

上屋一号と二号の南端で、屋根付きの鉄骨橋が線路をまたいで上がる。これが乗換跨線橋であり、その役目は結ぶことにある。本屋と島式ホームの両面を結び、線路に降りることなく乗客を渡らせる。

構造は鉄骨造、橋長20.4メートル、幅員3.3メートルで、切妻にスレートを葺く。主体部は下路式プラットトラスで、荷重を負うトラスが通路の両側に立ち上がり、その上の屋根はキングポストトラスが受ける。駅のなかで、他よりやや遅れて設けられた一棟である。

見た目より古い

本屋や上屋が大正11年(1922年)であるのに対し、乗換跨線橋の架設は昭和2年(1927年)で、昭和中期のおよそ1946年から1965年にかけて改修が加えられている。香川県内の鉄道駅の跨線橋としては早い時期にあたり、この種の跨線橋のなかで県内最古に属する。

その位置づけこそ登録が評価するところである。平成24年(2012年)に歴史的景観の基準で登録されたこの橋は、参詣客でにぎわう駅が戦間期にホーム間の往来をどうさばいたかを、コンクリートではなくリベット留めの鉄骨で記録している。

見どころ

ゆっくり渡りたい。通路の内側では下路式のトラスが左右の壁を成し、その部材が頭上で交わって、キングポストの屋根がスレートを受ける。リベットと、溶接以前の時代の隠さない鉄骨仕事を探してみたい。

下のホームからは、この橋が駅の長い構成を締める留め金のように見える。本屋、二棟の上屋、そしてこの鉄骨の橋が南で両端を引き寄せる。橋の下を列車が通り抜ける様子を眺めれば、この配置全体の実際的な目的が明らかになる。

Q&A

Q跨線橋はどう造られていますか。
A鉄骨造で橋長20.4メートル、幅員3.3メートルです。主体部は下路式プラットトラスで、通路の上の切妻スレート屋根はキングポストトラスが支えます。
Qどれくらい古いのですか。
A架設は昭和2年(1927年)で、大正11年の本屋・上屋より後です。昭和中期に改修が加えられ、県内の鉄道駅跨線橋として最古に属します。
Q何を結んでいますか。
A本屋と島式ホームの両面を結び、線路に降りることなくホーム間を乗り換えられるようにしています。
Qいつ登録されましたか。
A平成24年(2012年)8月13日に、駅の他の四棟とともに登録有形文化財となりました(登録番号37-0382)。
Q下路式プラットトラスとは何ですか。
A床版がトラスの間を通る形式で、トラスが橋の下ではなく通路の両側の壁になります。ここではそれがそのまま橋の側壁を兼ねています。

基本情報

名称JR琴平駅乗換跨線橋
所在地香川県仲多度郡琴平町榎井字横瀬857-1他
指定区分登録有形文化財(平成24年8月13日登録、登録番号37-0382)
年代昭和2年(1927年)/昭和中期(1946~1965年)改修
構造鉄骨造、橋長20.4m、幅員3.3m、下路式プラットトラス、キングポストトラス小屋組
所有者四国旅客鉄道株式会社
アクセス土讃線 琴平駅 ホーム南端

参考文献

国指定文化財等データベース — JR琴平駅乗換跨線橋
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009386
四国旅客鉄道(JR四国)
https://www.jr-shikoku.co.jp/
Wikipedia — 琴平駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B4%E5%B9%B3%E9%A7%85

最終更新日: 2026.07.05