立切遺跡・横峯遺跡とは:種子島に残る後期旧石器時代前半期の遺跡

立切遺跡・横峯遺跡(たちきりいせき・よこみねいせき)は、鹿児島県熊毛郡中種子町と南種子町にある後期旧石器時代前半期の遺跡で、令和4年(2022年)11月10日に国の史跡に指定された。

文化庁の記録では、指定基準は貝塚・集落跡・古墳その他この類の遺跡にあたる。

文化庁によると、両遺跡は種子島の中部と南部に位置し、約3万5千年前の種IV火山灰層の下から、落とし穴遺構や礫群が見つかった。

立切遺跡・横峯遺跡の遺構

文化庁の詳細解説によると、立切遺跡は種子島中部の標高120メートルの台地上にある。発掘調査で、後期旧石器時代前半期の落とし穴遺構24基、礫群5基、焼土跡12基、炭化物集中3か所などが確認された。落とし穴遺構は断面がフラスコ形と筒形で、上端の開口部がラッパ状に開く。

横峯遺跡は種子島南部の標高120メートルの台地上にある。礫群9基と炭化物集中10か所などが見つかり、礫群には明確な掘り込みをもつものがある。

立切遺跡・横峯遺跡の見どころ

文化庁は、両遺跡の植物質食料の加工具の多さや伐採具などが照葉樹林の森林環境への適応を示し、立切遺跡の遺構は生業の在り方を、横峯遺跡の遺構は居住の在り方をよく示していると評価している。これらが古本州の南端でいち早く現れた点は、旧石器時代の現生人類の環境への適応を理解するうえで重要である。

中種子町によると、立切遺跡の発見は、それまでの旧石器時代の定説を覆すものとして大いに注目された。

立切遺跡・横峯遺跡の見学方法

中種子町によると、立切遺跡は現在、耕作地として利用されているため見ることはできない。また、町内の発掘調査の成果は中種子町立歴史民俗資料館で保管・展示されている。

問い合わせは中種子町社会教育課文化係(0997-27-1111)へ。

Q&A

Q立切遺跡・横峯遺跡はいつ史跡に指定されましたか?
A令和4年(2022年)11月10日に指定されました。
Q立切遺跡・横峯遺跡はどのくらい古いのですか?
A約3万5千年前の種IV火山灰層の下から、後期旧石器時代前半期の遺構が見つかっています。
Q立切遺跡では何が見つかりましたか?
A落とし穴遺構24基、礫群5基、焼土跡12基などです。
Q両遺跡の価値は?
A照葉樹林の環境に適応した生業と居住の在り方を具体的に示す点です。
Q立切遺跡・横峯遺跡はどこにありますか?
A種子島の中部(中種子町)と南部(南種子町)にあります。

基本情報

名称立切遺跡・横峯遺跡(たちきりいせき・よこみねいせき)
所在地鹿児島県熊毛郡中種子町・南種子町
指定区分史跡
指定年令和4年(2022年)11月10日指定
員数2遺跡
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況立切遺跡は耕作地のため見学不可

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「立切遺跡・横峯遺跡」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/00004170
文化遺産オンライン「立切遺跡・横峯遺跡」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/594443
中種子町「埋蔵文化財」
https://town.nakatane.kagoshima.jp/korina/kyoiku-bunka/bunka/bunkazai/maizo.html

最終更新日: 2026.09.28