種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林とは:アジアの北限とされるメヒルギのマングローブ林
種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林(たねがしまくにがみなとがわ・あだけがわのまんぐろーぶりん)は、鹿児島県西之表市と熊毛郡中種子町の河口に広がるメヒルギのマングローブ林で、平成27年(2015年)10月7日に国の天然記念物に指定され、令和4年(2022年)11月10日に追加指定を受けた。
文化庁の記録では、指定基準は代表的原始林・稀有の森林植物相と、著しい植物分布の限界地にあたる。
鹿児島県立博物館によると、当初は「種子島阿嶽川のマングローブ林」として指定された。
種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林の特徴
文化庁の解説によると、マングローブ林は熱帯から亜熱帯の、海水が流れ込む汽水域に分布する森林で、特異な形態と生活様式をもつ植物群落である。アジア地域での自然分布の北限は種子島といわれ、北限域の種子島では低温への耐性が強いメヒルギだけが生育する。
種子島でメヒルギが生育する河川は島の東側の6河川で、林の高さは河川の中央部に近いところで1から1.5メートル程度、周縁部で4メートル前後である。低い地形で周囲から強い風が当たるため、メヒルギは高く伸びず、一つの個体が占める面積を広げる独特の樹形になっている。
種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林の見どころ
文化庁は、北限域で独特の樹形を示すマングローブ林が良好に残る地域として価値が高いとしている。阿嶽川のマングローブ林は生育面積が比較的広く、良好な生育環境が残されている。
鹿児島県立博物館によると、中種子町の阿嶽川河口ではメヒルギの群落が発達し、周囲はウバメガシ林やイヌマキ林に囲まれ、ハマジンチョウやハマボウ、ヒトモトススキなど汽水域の植物も多い。
種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林の見学方法
マングローブ林は河口の汽水域に広がる。天然記念物のため、植物を採ったり、林に立ち入って傷つけたりしてはならない。
鹿児島県立博物館によると、天然記念物の現状についての問い合わせは所有者または管理者へ。見学の条件についての公的な案内は確認できなかった。
Q&A
- 種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林はいつ天然記念物に指定されましたか?
- 平成27年(2015年)10月7日に指定され、令和4年(2022年)11月10日に追加指定を受けました。
- 種子島のマングローブ林を構成する植物は?
- 低温への耐性が強いメヒルギだけが生育しています。
- 種子島はなぜ重要なのですか?
- アジア地域におけるマングローブの自然分布の北限といわれるためです。
- 種子島のメヒルギの樹形の特徴は?
- 強い風のため高く伸びず、一つの個体が占める面積を広げる独特の樹形です。
- マングローブ林の読み方は?
- 「たねがしまくにがみなとがわ・あだけがわのまんぐろーぶりん」と読みます。
基本情報
| 名称 | 種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林(たねがしまくにがみなとがわ・あだけがわのまんぐろーぶりん) |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県熊毛郡中種子町・西之表市 |
| 指定区分 | 天然記念物 |
| 指定年 | 平成27年(2015年)10月7日指定(令和4年(2022年)11月10日追加指定) |
| 員数 | 文化庁データベースに記載なし |
| 寸法 | 林の高さ1から1.5メートル(中央部)、4メートル前後(周縁部) |
| 所有者 | 文化庁の記録に記載なし |
| 公開状況 | 公的な見学案内は確認できず |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/00003886
- 文化遺産オンライン「種子島国上湊川・阿嶽川のマングローブ林」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/215217
- 鹿児島県立博物館「種子島阿嶽川のマングローブ林」
- https://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/tennen/kuni_tennen/41adakegawa.html
最終更新日: 2026.09.28