大覚寺心経殿とは

大覚寺心経殿は、京都市右京区嵯峨の大覚寺にある大正14年(1925年)建築の鉄筋コンクリート造平屋建の経蔵で、平成10年(1998年)1月16日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「だいかくじしんきょうでん」。奉納された般若心経の写経を納めるための建物である(文化庁)。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造平屋建、銅板葺、建築面積31平方メートル。所有者は宗教法人大覚寺である。大覚寺は嵯峨天皇の離宮を寺院に改めた門跡寺院で、「嵯峨御所」として知られる(京都市観光協会)。

勅封心経を納める堂

大覚寺によれば、心経殿は大正14年(1925年)に法隆寺の夢殿を模して再建された。殿内には嵯峨天皇をはじめ、後光厳天皇、後花園天皇、後奈良天皇、正親町天皇、光格天皇の宸翰の勅封般若心経を納め、薬師如来像を祀る。

京都市観光協会によれば、勅封の般若心経は60年に一度しか開封されない。

登録有形文化財としての価値

大覚寺心経殿は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、木造の八角円堂を鉄筋コンクリートで模し、軒や縁の意匠などに素材の特性を生かした点を挙げる。設計は昭和初期を代表する住宅建築家の藤井厚二で、藤井の住宅以外の珍しい作品として価値があるとしている。

見どころ

大覚寺心経殿は八角の円堂の形をとり、鉄筋コンクリートで木造の堂を写している(文化庁)。軒や縁に、コンクリートという素材に合わせた意匠が見られる。

心経殿の前には、大正天皇の即位の際に建てられた饗宴殿を移築した心経前殿(御影堂)があり、その内陣正面は心経殿を拝するために開かれている(大覚寺)。

参拝について

京都市観光協会によれば、大覚寺の参拝時間はお堂エリア・大沢池エリアとも午前9時から午後5時(受付は午後4時30分まで)。拝観料はお堂エリアが大人800円、小中高生400円、大沢池エリアが大人500円、小中高生100円。寺内の行事などで不定期に休むことがある。

交通は市バス・京都バス「大覚寺」下車すぐ、JR山陰本線嵯峨嵐山駅北口から徒歩約20分。電話は075-871-0071(京都市観光協会)。お堂内での写真・ビデオ撮影は禁止されている(大覚寺)。

Q&A

Q大覚寺心経殿はいつ建てられましたか?
A大正14年(1925年)です(文化庁、大覚寺)。
Q大覚寺心経殿を設計したのは誰ですか?
A昭和初期を代表する住宅建築家、藤井厚二です(文化庁)。
Q大覚寺心経殿には何が納められていますか?
A歴代天皇の宸翰の勅封般若心経と薬師如来像です(大覚寺)。
Q大覚寺心経殿が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成10年(1998年)1月16日です。
Q大覚寺心経殿は見学できますか?
A大覚寺のお堂エリアは午前9時から午後5時まで参拝でき、大人の拝観料は800円です(京都市観光協会)。

基本情報

名称大覚寺心経殿(だいかくじしんきょうでん)
所在地京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)1月16日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造平屋建、銅板葺、建築面積31平方メートル
所有者宗教法人大覚寺
公開状況参拝可(お堂エリア、有料)

参考文献

大覚寺心経殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000448
お堂エリアのご案内(大覚寺)
https://www.daikakuji.or.jp/precincts/
大覚寺(京都観光Navi 京都市観光協会)
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=402

最終更新日: 2026.10.07