葛野常喜家住宅蔵とは
葛野常喜家住宅蔵は、滋賀県大津市葛川坊村町にある江戸時代後期(1751〜1829年)の土蔵で、平成14年(2002年)に登録有形文化財に登録された。土蔵造2階建、建築面積34㎡の建物で、屋根は桟瓦の形をした鉄板で葺いている。
明王院の信徒総代を務めた葛野常喜家の屋敷の南西の角に、東を向いて建つ。文化庁の年代では、天保14年(1843年)の主屋より葛野常喜家住宅蔵のほうが古い。
葛野常喜家住宅蔵の評価
登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は葛野常喜家住宅蔵について、小規模でも細部まで手を抜かない造りで、保存状態もよいと評価した。焼板を高く張った腰と漆喰塗の壁がくっきりと分かれた外観は、明王院参道の景観をかたちづくる主要な要素とされる。
保存状態のよさにはっきり触れている点は、参道の向かいの葛野常満家住宅蔵の解説には見られない。主屋より古いとされる蔵でありながら、細部がよく残っていることが評価の一部になっている。
葛野常喜家住宅蔵の造り
葛野常喜家住宅蔵は平入・置屋根の土蔵で、屋根は桟瓦葺の形を写した鉄板葺である。戸口と北側の妻面の2方向に下屋を付けており、箱形の本体に低い屋根が二方から取り付く。
壁は腰を焼板で高く覆い、上を漆喰で塗る。焼板は板の表面を焼いて炭化させたもので、雨や虫に強いとされる。参道を挟んだ葛野常満家住宅蔵も同じ二段の構成をとっており、参道の入口に黒と白の蔵が向き合う格好になる。
葛野常喜家住宅蔵の見学方法
葛野常喜家住宅蔵の内部は公開されていない。蔵は敷地の南西の角、参道の入口に近い位置にあるが、道からの実際の見え方は確認できていない。外観は道から眺め、敷地には入らないでほしい。
行き方とバスの時刻は、葛野常喜家住宅のページを参照してほしい。
Q&A
- 葛野常喜家住宅蔵はいつ建てられましたか?
- 文化庁のデータベースは葛野常喜家住宅蔵を江戸時代後期(1751〜1829年)の建築としています。具体的な年は示されていません。
- 葛野常喜家住宅蔵が登録有形文化財に登録されたのはいつですか?
- 平成14年(2002年)2月14日に、主屋と同じ日に登録されました。登録番号は25-0184です。
- 葛野常喜家住宅蔵は主屋より古いのですか?
- 文化庁の年代では、蔵が江戸時代後期(1751〜1829年)、主屋が天保14年(1843年)です。この年代に従えば蔵のほうが古いことになります。
- 葛野常喜家住宅蔵の屋根は何で葺かれていますか?
- 桟瓦の形をした鉄板で葺かれています。屋根は土蔵の本体とは別に載せた置屋根です。
- 葛野常喜家住宅蔵の中に入れますか?
- 内部公開の案内は文化庁・大津市の資料に見当たりません。外観を道から見る形になり、敷地には入れません。
基本情報
| 名称 | 葛野常喜家住宅蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県大津市葛川坊村町102 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 2002年2月14日(登録) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階建、建築面積34㎡ |
| 所有者 | 不明(文化庁データベースに記載なし) |
| 公開状況 | 非公開(外観は参道から見学) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「葛野常喜家住宅蔵」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002633
- 文化庁 国指定文化財等データベース「葛野常喜家住宅主屋」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002632
- 文化庁 国指定文化財等データベース「葛野常満家住宅蔵」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002551
最終更新日: 2026.10.15