旧三河屋商店土蔵とは

旧三河屋商店土蔵は、長野県長野市東町にある江戸時代後期の商家の土蔵で、平成18年(2006年)10月18日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうみかわやしょうてんどぞう」。

文化庁の記録では、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積38平方メートル。年代は江戸後期で、平成8年(1996年)に曳家された。登録番号は20-0261である。

黒漆喰の塗戸を構える土蔵

旧三河屋商店土蔵は、店舗兼住宅の背後に建つ土蔵造2階建の蔵で、桁行3間半、梁間2間半の平入である(文化庁)。屋根は切妻造、桟瓦葺で、正面に瓦葺の土庇を付けて戸口を開く。

外壁は白漆喰塗りで、戸口には黒漆喰で仕上げた両開きの塗戸を釣り込む(文化庁)。2階の正面中央にも、同じく黒漆喰仕上げの両開きの塗戸を付けた窓を開いている。

両開きの塗戸を開いた旧三河屋商店土蔵の戸口
両開きの塗戸を開いた旧三河屋商店土蔵の戸口Suikotei / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons

登録有形文化財としての価値

文化庁は旧三河屋商店土蔵を「造形の規範となっているもの」として登録した。建築面積38平方メートルは、背後に残る3棟の蔵のなかで最も大きい(文化庁)。

長野市立博物館は、旧三河屋商店の屋敷が中庭を囲む土蔵群と塗り籠めた高い塀で隣家からの延焼を防ぐ構えだったと説明する。厚い壁と土の扉で開口を閉じる旧三河屋商店土蔵は、その防火の構えを形づくる一棟である。

見どころ

旧三河屋商店土蔵で目を留めたいのは、白い壁の中で黒く仕上げた塗戸である。戸口と2階の窓の両方が両開きの塗戸なので、正面に立つと上下に黒い開口が並んで見える。

向かいの味噌蔵も瓦葺の土庇を備えるが、戸口は引戸である(文化庁)。旧三河屋商店土蔵の両開きの塗戸と見比べると、蔵ごとの扉の作りの違いが分かる。

見学について

旧三河屋商店土蔵は「門前商家ちょっ蔵おいらい館」の敷地内にあり、外観は向かい合う味噌蔵の側から正面を見るとよい。蔵の内部が公開されているかについて、公的な案内は確認できなかった。

文化庁のデータベースと文化遺産オンラインは、旧三河屋商店土蔵の所有者を長野県としている。ほかの3棟は長野市の所有で、館は長野市立博物館の付属施設である。開館時間と行き方は旧三河屋商店のページにまとめてある。

Q&A

Q旧三河屋商店土蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁は江戸後期とし、平成8年(1996年)に曳家されたと記録しています。
Q旧三河屋商店土蔵はどこにありますか?
A長野市東町の「門前商家ちょっ蔵おいらい館」の敷地内、店舗兼住宅の背後にあり、味噌蔵と向かい合っています(文化庁)。
Q旧三河屋商店土蔵の見どころは?
A白漆喰の壁に、黒漆喰で仕上げた両開きの塗戸を戸口と2階の窓に構える正面です(文化庁)。
Q旧三河屋商店土蔵の所有者は誰ですか?
A文化庁のデータベースと文化遺産オンラインでは長野県です。ほかの3棟は長野市の所有です。
Q旧三河屋商店土蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成18年(2006年)10月18日です(文化庁)。

基本情報

名称旧三河屋商店土蔵(きゅうみかわやしょうてんどぞう)
所在地長野県長野市大字長野東町165-3
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)10月18日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積38㎡
所有者長野県(文化庁の記載)
公開状況敷地は公開(おいらい館)、蔵内部の公開は未確認

参考文献

旧三河屋商店土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005850
旧三河屋商店土蔵(文化遺産オンライン)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/182066
門前商家の保存(長野市立博物館)
https://www.city.nagano.nagano.jp/museum/oirai/02_hozon.html
門前商家の概要(長野市立博物館)
https://www.city.nagano.nagano.jp/museum/oirai/03_gaiyou.html

最終更新日: 2026.11.03