コの字形の重厚な作業棟
古梅園磨き作業所兼倉庫は、奈良県奈良市椿井町にある天正5年(1577年)創業の墨の製造元、古梅園のコの字形に建つ磨き作業所兼倉庫で、昭和初期(1926年以降)に建てられ、平成10年(1998年)1月16日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号29-0013)。古梅園磨き作業所兼倉庫は、平面がコの字形になる2階建の建物で、外壁を大壁造とした重厚な構えをもつ。もとは墨の木型などを納める倉庫として建てられ、いまは墨を磨く作業所のほか、車庫や倉庫として使われている。
文化庁の記録では昭和初期の建築で、木造2階建、瓦葺、建築面積は164平方メートル。主屋に次ぐ大きさである。
軌道が貫く南翼と、路地に開く北翼
南の翼屋には、敷地の東から延びてくる作業用の軌道のレールが通り抜けている。作業の運搬のために敷かれた軌道で、工場としての古梅園の姿をよく示す。北の翼屋は敷地の境に建ち、路地への出入口が設けられている。
古梅園の案内では、自然乾燥を終えた墨は1丁ずつ水で灰を洗い落とし、炭火で軽く焙って表面を柔らかくしてから、蛤の貝殻で磨いて光沢を出す。古梅園磨き作業所兼倉庫は、その仕上げに近い工程を受け持つ建物である。
見学について
古梅園の敷地は住まいと現役の仕事場で、古梅園磨き作業所兼倉庫を含む建物の内部は公開されていない。外観は敷地の北側を通る路地から見ることができる。北の翼屋が敷地の境に建ち、路地への出入口が見える。
店舗の営業時間や工場見学の申し込み方、駅からの道順は、古梅園のページにまとめてある。
Q&A
- 古梅園磨き作業所兼倉庫ではどんな作業をしますか。
- 乾燥を終えた墨を磨いて光沢を出す作業です。古梅園によれば、蛤の貝殻で磨きます。
- 古梅園磨き作業所兼倉庫はもとは何でしたか。
- 墨の木型などを納める倉庫でした。
- 古梅園磨き作業所兼倉庫の特徴は。
- コの字形の大壁造2階建で、南の翼屋を作業用の軌道が貫いています。建築面積は164平方メートルです。
- 古梅園磨き作業所兼倉庫は見学できますか。
- 内部は公開されていませんが、外観は北側の路地から見られます。
- 古梅園磨き作業所兼倉庫はいつ登録有形文化財になりましたか。
- 平成10年(1998年)1月16日に登録されました。登録番号は29-0013です。
基本データ
| 名称 | 古梅園磨き作業所兼倉庫(こばいえんみがきさぎょうじょけんそうこ) |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県奈良市椿井町7 |
| 指定区分 | 国登録有形文化財(建造物) 登録番号29-0013 |
| 指定年 | 平成10年(1998年)1月16日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造2階建、瓦葺、建築面積164平方メートル |
| 所有者 | 株式会社古梅園 |
| 公開状況 | 内部非公開(外観は北側の路地から見学可) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 古梅園磨き作業所兼倉庫
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000461
- 文化遺産オンライン — 古梅園磨き作業所兼倉庫
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/137731
- 株式会社古梅園 — 古梅園について(会社概要・営業時間)
- https://kobaien.jp/profile.html
- 株式会社古梅園 — 墨の誕生
- https://kobaien.jp/sumitanjyo.html
最終更新日: 2026.10.02