黒漆喰の店構え

古梅園店舗は、奈良県奈良市椿井町にある天正5年(1577年)創業の墨の製造元、古梅園の表通りに面した店舗で、大正年間(1912〜1925年)の初めごろに建てられ、平成10年(1998年)1月16日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号29-0005)。古梅園店舗は、旧奈良町の一画で古梅園の顔となってきた建物である。平入で、通りから見ると2階は天井の低いつし2階の構えになる。正面の庇とその上の屋根は、ともに軒先をせがい造りで深く持ち出している。

外壁は黒漆喰で塗り込められ、店先には風格のある看板が掛かる。町家の店先によく見る格子をあまり使わず、間口を開け放った造りで、文化庁の解説は重厚な店舗として広く知られていると記す。

店と屋敷の入口

古梅園店舗の背後には主屋が控え、店と住まいのあいだを玄関棟がつなぐ。主屋とあわせて表屋造の形式をとり、通りに面した商いの空間と、奥の暮らしの空間がはっきり分かれている。南には事務所が同じ高さの軒でつながり、北東の角では東北土塀が店舗と主屋を鉤の手に結ぶ。

文化庁の記録では大正初年の建築で、木造2階建、瓦葺、建築面積は56平方メートル。店そのものはさほど大きくないが、看板と黒い壁、深い軒の重なりが、通りから見た古梅園の印象をほぼ決めている。

見学について

古梅園店舗は営業中の店で、営業時間内なら中に入って墨を選ぶことができる。古梅園によれば営業は月曜から金曜の午前9時から午後5時までで、土曜・日曜・祝日は休み。時期によって変わることがあるので、遠方から訪ねる場合は電話で確かめておきたい。

外観は通りの向かい側に立って眺めるとよい。黒漆喰の壁と看板、上下二段に張り出した軒が一度に見渡せる。店舗の営業時間や工場見学の申し込み方、駅からの道順は、古梅園のページにまとめてある。

Q&A

Q古梅園店舗はどんな建物ですか。
A墨の老舗、古梅園の表通りに面した店舗で、黒漆喰の外壁と看板が目印の平入、つし2階の建物です。
Q古梅園店舗はいつ建てられましたか。
A文化庁の記録では大正初年の建築です。
Q古梅園店舗で墨を買えますか。
Aはい。店舗は営業中で、古梅園によれば月曜から金曜の午前9時から午後5時まで開いています。
Q古梅園店舗は見学できますか。
Aはい。営業時間内は入店でき、墨を買うこともできます。
Q古梅園店舗はいつ登録有形文化財になりましたか。
A平成10年(1998年)1月16日に登録されました。登録番号は29-0005です。

基本データ

名称古梅園店舗(こばいえんてんぽ)
所在地奈良県奈良市椿井町7
指定区分国登録有形文化財(建造物) 登録番号29-0005
指定年平成10年(1998年)1月16日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積56平方メートル
所有者株式会社古梅園
公開状況営業時間内は入店可(月曜〜金曜 午前9時〜午後5時)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 古梅園店舗
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000453
文化遺産オンライン — 古梅園店舗
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/180363
株式会社古梅園 — 古梅園について(会社概要・営業時間)
https://kobaien.jp/profile.html

最終更新日: 2026.10.02