国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
和歌山県最古の寺、道成寺。四十四本の手をもつ国宝・千手観音の脇侍として立つ二菩薩立像も国宝です。九世紀の一木造で像高は約二・五メートル、当初の金箔を多く残します。日光・月光と伝わる名の謎を、宝仏殿で間近に確かめられます。
高野山の麓、弘法大師空海の母の廟所である弥勒堂に安置される国宝・木造弥勒仏坐像。裳先の墨書銘は寛平四年(八九二)を記し、年紀をもつ平安前期彫刻の基準作とされる。二十一年に一度しか開扉されない秘仏で、堂は世界遺産でもある。
和歌山県の高野山に伝わる古文書を江戸時代に編んだ宝簡集三集のうち、最も大きい167巻9冊の集成。後白河天皇以下の綸旨や太政官符、源義経・西行の書状、阿氐河荘の片仮名の百姓訴状まで、中世社会の幅広い声を収める国宝。
延暦十六年(七九七)、二十四歳の空海が自筆でしたためた現存最古の書。儒・道・仏の三教を亀毛先生ら架空の三人に論じさせ、仏教の妙理を説く出家宣言の草稿本である。下巻末に夢窓疎石の跋を附し、高野山霊宝館に伝わる国宝二巻。
和歌山県高野山の遍照光院に伝わる、江戸時代中期の文人画を代表する画家・池大雅による襖絵十面。昭和27年(1952年)に国宝に指定された、日本南画の最高峰の一つです。山中の庵に集う高士を描く《山亭雅会図》四面を含み、大雅芸術の円熟期を象徴する稀有な大画面作品。創建千二百年を超える高野山の名刹に今もなお伝えられています。
国宝・王勃集巻第二十八は、唐代初期の文人王勃(649-676)の詩文集として、世界に現存する最古級の写本です。遣唐使によって日本にもたらされ、奈良・興福寺に伝来したこの一巻は、中国本土ではすでに失われた王勃の作品を今に伝える、東アジア書跡史における至宝です。