国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
兵庫県西宮市・黒川古文化研究所が所蔵する国宝の短刀「名物 伏見貞宗」をご紹介します。鎌倉時代の相州伝を代表する名工・貞宗の手になる刃長30.2センチの優品で、無銘ながら本阿弥家により貞宗作と極められ、茎には朱漆で「貞宗」「本阿(花押)」の銘が記されています。伏見城ゆかりの伝来や徳川家三つ葵紋の刀袋、不動明王・毘沙門天の梵字を彫る刀身の見どころ、来館方法、周辺観光情報まで、海外のお客様にもわかりやすく解説します。
兵庫県西宮市の黒川古文化研究所が所蔵する国宝「短刀 銘来国俊」。鎌倉時代後期に京都で活躍した来派の名工・来国俊による刃長24.5センチの優品で、徳川五代将軍綱吉から大名・柳沢家へ下賜された由緒ある一口です。明るく冴える直刃と健全な茎を備え、葵紋を散らした豪華な拵えとともに、年二回の特別展で公開されます。
昭和39年、神戸市灘区桜ヶ丘で銅鐸14口とともに偶然出土した大阪湾型銅戈7口。武器の形をしながら刃は研がれず、戦いを離れた弥生の祭器である。銅鐸とそろって国宝に指定され、神戸市立博物館で公開されている。
兵庫県小野市の浄土寺浄土堂に安置される国宝・阿弥陀三尊立像。東大寺再建を担った重源ゆかりの寺に立ち、仏師快慶の作と伝わる。中尊の阿弥陀如来は高さ約5.3メートル。夕刻、西側の蔀戸から射す光が背後を染め、来迎の姿を堂内に現す。
金剛三昧院多宝塔は和歌山県高野町高野山の金剛三昧院にある貞応2年(1223年)の多宝塔で、国宝。北条政子が源頼朝の菩提を弔うため開いた寺の塔で、石山寺多宝塔とよく似た手法を示し、ともに最古の多宝塔に属する。内部に仏画を描く。
金剛峯寺不動堂は、高野山壇上伽藍に建つ鎌倉時代後期の仏堂で、昭和27年(1952年)に国宝に指定された。左右で奥行きの違う脇間と複雑な檜皮葺の屋根、明治41年(1908年)の移築、外観の見学方法を紹介する。
和歌山県海南市に建つ国宝・善福院釈迦堂。本尊像内の嘉暦2年(1327年)銘から鎌倉末期の再建とされる禅宗様仏殿で、太い木割と四隅の珍しい燧梁に和様を交えた古式の遺構として円覚寺舎利殿や功山寺仏殿と並び称されます。
長保寺大門は、和歌山県海南市下津町上の長保寺にある嘉慶2年(1388年)建立の三間一戸の楼門で、昭和28年(1953年)に国宝となった。和様を基調に細部へ禅宗様を取り入れた代表的な楼門で、現在は拝観停止中である。
長保寺多宝塔は、和歌山県海南市下津町上の長保寺にある三間多宝塔で、心柱に正平12年(1357年)の墨書がある。昭和28年(1953年)に国宝となった。外回りを純和様で統一した多宝塔の傑作の一つで、現在は拝観停止中である。
長保寺本堂は、和歌山県海南市下津町上の長保寺にある延慶4年(1311年)建立の仏堂で、昭和28年(1953年)に国宝となった。外回りの和様に内陣の禅宗様を融和させた折衷様の代表作で、現在は拝観停止中である。
根来寺多宝塔(大塔)は和歌山県岩出市根来の根来寺にある多宝塔で、国宝。高野山の根本大塔にならったと伝え、文明12年(1480年)の着手から天文16年(1547年)の完成まで67年を要した。方五間の裳階をもつ大塔形式で、現存最大の多宝塔。
和歌山県紀の川市の鞆淵八幡神社が伝える国宝。安貞2年に石清水八幡宮から奉送された平安後期の神輿で、沃懸地に螺鈿、宝相華文の金銅透彫金具で飾る。来歴の確かな現存最古級の作で、誉田八幡宮の神輿と双璧をなす。
和歌山県の高野山金剛峯寺に伝わる国宝。奥州藤原氏初代・藤原清衡が発願し、紺紙に金字と銀字を一行おきに書写した一切経4296巻が現存する。見返絵や宝相華唐草文の表紙が彩る、平泉文化の豪華さを今に残す写経群である。
和歌山県・高野山霊宝館に伝わる国宝《絹本著色阿弥陀聖衆来迎図》。平安時代後期に制作された三幅一対の大画面に、阿弥陀如来と三十余尊の聖衆が極楽浄土から来迎する瞬間を描いた、来迎図の最高傑作。
高野山に伝わる五大力菩薩像は、鎮護国家を祈る仁王会の本尊として描かれた現存最古の遺例。平安中期の作とされ、もとは五幅だが明治21年の火災で二幅を失い、忿怒形の金剛吼・竜王吼・無畏十力吼の三幅が国宝として残る。
和歌山県高野山普門院に伝わる国宝「絹本著色勤操僧正像」は、平安時代12世紀に絹本に描かれた写実的な肖像画です。弘法大師空海を剃髪したと伝わる勤操僧正の温かな人柄を生き生きと伝え、画面上部には空海が師に寄せた讃文も墨書されています。原本は高野山霊宝館で保存され、特別展で公開される稀有の名宝です。
高野山金剛峯寺が所蔵する国宝の仏画。久安元年(1145)に絵仏師定智が描いた善女竜王像で、裏書に作者と開眼の年代を記す稀少な作。請雨経法ゆかりの雨乞いの竜王を、中国官服をまとう端正な男神に表す。高野山霊宝館で随時公開される。
高野山竜光院が伝える国宝の仏画。空海が入唐の途次、海上に湧き現れて嵐を鎮めたと伝わる観音を描く。平安後期を代表する名品で、全身を金色とし、衣には截金による精緻な文様を施して、雲上に浮かび立つ姿に美しく表している。
和歌山県の高野山金剛峯寺が所蔵する国宝「絹本著色仏涅槃図」は、応徳三年(1086年)の墨書銘を持ち、制作年代が確実に特定できる現存最古の涅槃図です。釈尊が沙羅双樹の下で大いなる涅槃に入る情景を、平安貴族文化の粋を尽くした優雅な人物表現と気品ある彩色で描いた、日本仏画の最高傑作のひとつ。高野山霊宝館に保管され、特別展などの折に公開されます。
和歌山県新宮市の熊野速玉大社に伝わる国宝・古神宝類。皇室や足利義満の奉納と伝わり、明徳元年(1390年)頃の蒔絵手箱や彩絵檜扇など内容品を含め約1200点が残る。中世の宮廷の装いと暮らしを今に残す貴重な一群。