保阪家住宅温室とは
保阪家住宅温室は、新潟県上越市大字戸野目にある昭和中期(1946〜1965年)建築のガラス葺の温室で、令和6年(2024年)3月6日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ほさかけじゅうたくおんしつ」、登録番号は15-0591である。
木造平屋建で、建築面積は22平方メートル。保阪家住宅の主屋の南東にあり、果樹の栽培と園芸のために使われてきた。昭和59年(1984年)頃に改修されている。
保阪家住宅温室が登録された理由
保阪家住宅温室は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、屋根をガラスで葺いた珍しい外観が、屋敷の南東の景観をつくっていると評価している。
建築面積22平方メートルは保阪家住宅の登録建物のなかで最も小さく、年代も最も新しい。座敷や土蔵と並んで温室が登録されたことで、この屋敷の暮らしが住まいと収納だけでなく、果物や草花を育てる楽しみまで含んでいたことが見えてくる。
ブロック積の腰壁と矩勾配の合掌
保阪家住宅温室は、東西に棟を通した切妻造・妻入の建物で、西面に木造で切妻造の前室を付けている。
足元は腰の高さまでコンクリートブロックを積み上げて土台とし、その上に柱を立てる。屋根は矩勾配、つまり水平に対して45度の傾きで合掌を組み、桁と桁の間を鋼材のアングル(山形鋼)でつないでいる。木造の骨組みの要所に鋼材を使っている点が、温室らしい工夫である。
東の妻面の前に立つと、ブロックの腰壁、その上のガラス、急勾配の合掌という3つの要素が一度に見渡せる。
保阪家住宅温室の見学
保阪家住宅温室はふだん非公開である。令和5年(2023年)7月3日から5日には、庭園と温室・道具蔵を対象にした特別公開が開かれ、所有者は夏の昼下がりに花と緑を楽しめる催しとして案内していた。
春と秋の上越名家一斉公開で温室まで見られるかは、回ごとの案内を確かめたい。ガラスの建物なので、近づく場合も手を触れないよう気をつけたい。屋敷への行き方と公開日程は、保阪家住宅(上越市)のページにまとめてある。
Q&A
- 保阪家住宅温室は見学できますか?
- 保阪家住宅温室は通常非公開です。令和5年(2023年)7月に庭園・道具蔵とあわせた特別公開がありました。春秋の上越名家一斉公開で見られるかは、回ごとの案内を確認してください。
- 保阪家住宅温室はいつ建てられたのですか?
- 昭和中期(1946〜1965年)の建築とされ、昭和59年(1984年)頃に改修されています。
- 保阪家住宅温室は何に使われていたのですか?
- 果樹の栽培と園芸のための温室です。主屋の南東に建っています。
- 保阪家住宅温室の構造の特徴は何ですか?
- 腰の高さまでコンクリートブロックを積んだ土台に柱を立て、45度の矩勾配で合掌を組み、桁の間をアングル材でつないでいます。屋根はガラス葺で、西面に木造の前室が付きます。
- 保阪家住宅温室はなぜ登録有形文化財になったのですか?
- ガラス葺の珍しい外観が屋敷南東の景観をつくるとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で令和6年(2024年)3月6日に登録されました。登録番号は15-0591です。
基本情報
| 名称 | 保阪家住宅温室 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県上越市大字戸野目字寺畑489-1他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 令和6年(2024年)3月6日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、ガラス葺、建築面積22㎡ |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 通常非公開(特別公開時などに公開) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「保阪家住宅温室」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014787
- 文化遺産オンライン「保阪家住宅温室」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/564665
- 上越市「上越市の登録有形文化財(建造物)一覧」(PDF)
- https://www.city.joetsu.niigata.jp/uploaded/attachment/273003.pdf
- 保阪邸(トップページ・イベント情報)
- https://hosakatei.ehoh.net/
最終更新日: 2026.10.21