春日神社参道鳥居とは
春日神社参道鳥居は、大分県豊後高田市草地の三笠山春日神社の境内南端に立つ享保5年(1720年)建立の石造鳥居で、平成23年(2011年)10月28日に国の登録有形文化財に登録された。南から延びる参道の入口にあたり、奥に広がる深い社叢の正面に立つ。
形式は明神鳥居で、幅3.1メートル、高さ3.8メートル。礎石の上に円柱を内転びに立て、貫・島木・笠木で固める。いちばん上の笠木は両端を強く反り上げている。
登録の理由と価値
春日神社参道鳥居は、登録された13件のなかでもっとも古い。木造の社殿が焼失や建て替えを重ねてきたこの神社で、石の鳥居は300年余り前の姿のまま参拝者を迎えている。
文化庁は、力強い立面と、深い社叢の正面に立って近世以来の景観を形づくっている点を評価している。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」で、鳥居と背後の森が一体となった眺めそのものが評価の対象といえる。
見どころ
正面から見たときの笠木の反りに注目したい。両端がはね上がる強い反りが、幅3.1メートルの鳥居に実寸以上の張りを与えている。
次に横へ回り、柱の傾きを確かめたい。2本の円柱は上に向かってわずかに内側へ傾く内転びで、正面からは気づきにくいが、側面から見るとはっきり分かる。
境内の西には昭和9年(1934年)の西参道鳥居が立つ。幅は同じ3.1メートル、高さは3.9メートルとほぼ同じ大きさながら、あちらは島木と笠木を同じくらいの太さにそろえ、全体をなだらかに反らせている。両端を強く反らせた江戸時代の春日神社参道鳥居と見比べると、同じ明神鳥居でも時代によって表情が違うことが分かる。
見学のしかた
春日神社参道鳥居は屋外に立ち、いつでも見ることができる。笠木の反りは南側の正面から、柱の内転びは側面から見るのがよい。境内への行き方と参拝の条件は、三笠山春日神社のページにまとめてある。
Q&A
- 春日神社参道鳥居はいつ建てられましたか。
- 享保5年(1720年)の建立で、境内に登録された13件のうちもっとも古いものです。平成23年(2011年)10月28日に登録有形文化財に登録されました。
- 春日神社参道鳥居の大きさはどのくらいですか。
- 石造の明神鳥居で、幅3.1メートル、高さ3.8メートルです。
- 春日神社参道鳥居の見どころは何ですか。
- 両端を強く反り上げた笠木と、円柱を内側へ傾けて立てる内転びです。反りは正面から、内転びは側面から見ると分かりやすいです。
- 春日神社参道鳥居は境内のどこにありますか。
- 三笠山春日神社の境内の南端、南から延びる参道の入口に立っています。ここから北へ進むと神門、拝殿へと続きます。
- 春日神社参道鳥居と西参道鳥居はどう違いますか。
- 参道鳥居は享保5年(1720年)、西参道鳥居は昭和9年(1934年)の建立です。大きさはほぼ同じですが、参道鳥居は笠木の両端を強く反らせ、西参道鳥居は全体をなだらかに反らせています。
基本情報
| 名称 | 春日神社参道鳥居(かすがじんじゃさんどうとりい) |
|---|---|
| 所在地 | 大分県豊後高田市草地字三笠山5206 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号44-0194 |
| 指定年 | 平成23年(2011年)10月28日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 石造、間口3.1メートル、高さ3.8メートル |
| 所有者 | 宗教法人春日神社 |
| 公開状況 | 屋外にあり常時見学可 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース 春日神社参道鳥居
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009095
- 文化遺産オンライン 春日神社参道鳥居
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/208075
- 三笠山 春日神社 有形文化財
- https://www.mikasayama-kasuga.com/bunkazai.html
最終更新日: 2026.09.26