大滝山三重塔とは

大滝山三重塔は、岡山県備前市大内の大滝山福生寺の境内に立つ室町時代中期の三重塔で、大正15年(1926年)4月19日に国の重要文化財に指定された。読みは「おおたきさんさんじゅうのとう」。岡山県の解説によれば、嘉吉元年(1441年)に室町幕府6代将軍足利義教が再建した塔である。

文化庁の記録では、三間三重塔婆、本瓦葺。年代は室町中期とされ、所有者は大滝山の子院である福寿院・実相院・西法院の3院が連名で記されている。福生寺は天平勝宝年間(749〜757年)に鑑真が開いたと伝わる寺で、現在はこの3院が山を守っている。

重要文化財としての価値

大滝山三重塔は大正15年(1926年)に重要文化財に指定された。岡山県は、塔全体の木割が大きく、軒の出が深い重々しい姿に室町時代の特徴がよく表れていると評価している。

県の解説によれば、総高は19.72メートルで、そのうち鋳鉄製の相輪が6.12メートルを占める。三重塔としては中規模だが、相輪が鉄製であることと、軒の深さが外観を引き締めている。

見どころ

大滝山三重塔は方三間で、柱はすべて円柱。軒は二重の垂木で、和様の組物を三手先に組み、尾垂木を出して深い軒を支えている(岡山県)。下から見上げると、三段に張り出す組物と垂木の密度がよくわかる。

各重の四隅には青銅製の風鐸が下がる。柱間の中央を飾る中備には形のよい蓑束が用いられ、県の解説もこの点を特記している。蓑束は、組物と組物のあいだに置く短い束で、裾を広げた形が蓑に似ることからこう呼ばれる。

頂部の相輪は鋳鉄製で、塔の総高の約3分の1を占める。少し離れて全体を収めると、細く高い相輪と低く広がる三重の屋根の対比が際立つ。

見学について

大滝山三重塔の公開は外観のみである(岡山県)。内部は公開されていない。

交通は、JR赤穂線伊部駅から車で約10分。宇野バスの「大内」バス停からは徒歩で約40分かかる。岡山県観光連盟の案内では、JR香登駅からもタクシーで約10分、山陽自動車道和気インターから車で約15分で、駐車場は普通車30台分ある。所在地は備前市大内964。

Q&A

Q大滝山三重塔はいつ建てられましたか?
A岡山県の解説では嘉吉元年(1441年)に足利義教が再建したとされ、文化庁は年代を室町中期としています。
Q大滝山三重塔の高さは?
A総高19.72メートルで、うち鋳鉄製の相輪が6.12メートルです。
Q大滝山三重塔は重要文化財ですか?
Aはい。大正15年(1926年)4月19日に国の重要文化財に指定されました。
Q大滝山三重塔の内部は見学できますか?
A公開は外観のみです(岡山県)。
Q大滝山三重塔への行き方は?
AJR伊部駅から車で約10分、宇野バス「大内」バス停から徒歩約40分です。駐車場は普通車30台分あります。

基本情報

名称大滝山三重塔(おおたきさんさんじゅうのとう)
所在地岡山県備前市大内964(大滝山福生寺境内)
指定区分重要文化財(建造物)
指定年大正15年(1926年)4月19日指定
員数1基
寸法三間三重塔婆、本瓦葺、総高19.72メートル(相輪6.12メートル)
所有者大滝山福寿院、大滝山実相院、大滝山西法院
公開状況外観のみ公開

参考文献

大滝山三重塔(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3033
大滝山三重塔(岡山県の文化財)
https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/260721.pdf
福生寺(岡山観光WEB)
https://www.okayama-kanko.jp/spot/detail_11105.html

最終更新日: 2026.10.06