大盛家住宅主屋とは

大盛家住宅主屋は、沖縄県八重山郡竹富町字小浜にある大正4年(1915年)建築の木造平屋建の民家で、平成18年(2006年)8月3日に国の登録有形文化財に登録された。

建築面積は114平方メートル。屋敷は南へ下がる傾斜地にあり、大盛家住宅主屋はそのほぼ中央に南を正面として建っている。

登録の理由:集落に残る赤瓦の民家

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。赤瓦の寄棟屋根を載せた平屋が、石垣とヒンプンに囲まれた屋敷の中心に据わる姿が、小浜集落の景観の一部として評価された。

登録の時点で、大盛家住宅主屋は建ってから90年あまりを経ていた。赤瓦の屋根と整った四間取の平面は、屋敷の中心にある母屋として石垣やヒンプンと組み合わされて評価を受けている。

見どころ:寄棟の赤瓦屋根と20畳の表座敷

規模は桁行5間半、梁間4間半で、間の長さを約1.8メートルとして換算すると、およそ10メートル×8メートルの平面になる。屋根は寄棟造で、棟と平行な長い面から出入りする平入の形をとる。

屋根は琉球赤瓦で葺き、瓦の継ぎ目を漆喰で塗り固めてある。赤い瓦の面に白い目地の筋が走るのは、この仕上げによるものだ。寄棟の屋根は四方へ流れるので、石垣越しに見ても屋根の広がりがよく分かる。

縁は南面と東面につく。内部は部屋を田の字に整然と並べた四間取で、西側に板の間を設けている。

間取りでとくに目を引くのは表側である。南に面した2室は、南側の畳敷きの内縁と合わせると20畳ほどの広さになり、地区の集会にも使われた。大盛家住宅主屋は、家族の住まいであると同時に、集落の人が集まる場でもあった。

大盛家住宅主屋の見学

大盛家住宅主屋は個人の住まいで、内部は公開されていない。見学は外からに限られる。

屋敷を囲む石垣の高さは1.5〜1.7メートルほどで、主屋の赤瓦の屋根は外の道から眺められる。南面の正面は、表門の内側に立つヒンプンにさえぎられるため、道から真正面に見通すことはできない。

撮影は道から外観を写す範囲にとどめ、門口から中をのぞき込まないようにしたい。住む人の暮らしに配慮することが、この家を見るうえでの前提になる。

Q&A

Q大盛家住宅主屋はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
A大正4年(1915年)の建築で、平成18年(2006年)8月3日に登録有形文化財に登録されました。
Q大盛家住宅主屋はどのような建物ですか?
A木造平屋建の民家で、屋根は琉球赤瓦葺きの寄棟造です。桁行5間半、梁間4間半、建築面積は114平方メートルです。
Q大盛家住宅主屋の間取りはどうなっていますか?
A部屋を田の字に並べた整形の四間取で、西側に板の間があります。南側の表の2室は畳敷きの内縁と合わせて20畳ほどになります。
Q大盛家住宅主屋の表座敷は何に使われましたか?
A文化庁の解説によると、表側の2室は地区の集会にも使われました。
Q大盛家住宅主屋の中は見学できますか?
A個人の住まいのため内部は非公開です。赤瓦の屋根は外の道から見ることができます。

基本情報

名称大盛家住宅主屋(おおもりけじゅうたくしゅおく)
所在地沖縄県八重山郡竹富町字小浜15
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)8月3日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積114平方メートル
所有者個人
公開状況外観のみ道路から見学可(内部非公開)

参考文献

最終更新日: 2026.09.29