山田家住宅米蔵とは

山田家住宅米蔵は、大阪府泉南市新家の山田家住宅で前庭の東側に建つ嘉永7年(1854年)の米蔵で、平成14年(2002年)に登録有形文化財となった。

土蔵造の平屋建で、屋根は切妻造の本瓦葺。規模は桁行9.8メートル、梁間3.9メートル、建築面積は39平方メートルである。西の正面には腕木で支える庇を、北面には土庇を設ける。

内部は3室に分かれ、それぞれに正面から戸口を開く。1つの蔵を3つの区画として使い分けられる造りである。

年貢米を納めた蔵

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説が注目するのは位置で、山田家住宅米蔵は主屋の前庭の東側、敷地の外から近づきやすい場所に置かれている。この配置から、村から集めた年貢米を収めた蔵だったと考えられている。

同じ屋敷の土蔵は主屋の北の奥にあり、家財を収めたとみられる。表に近い米蔵と奥の土蔵を並べると、庄屋の家が公の務めと家の暮らしを敷地の中で分けていたことがよく分かる。3室に分かれた内部も、搬入の回数や米の種類ごとに区画を使い分けるのに都合がよかったのだろう。

見どころ ― 3つの戸口と2種類の庇

正面に回ると、同じ形の戸口が3つ並ぶ。桁行9.8メートルの壁面を3等分するように開いた戸口が、この蔵の内部構成をそのまま外に表している。

西の正面の庇は、壁から突き出した腕木で受ける軽い造りである。一方、北面の土庇は柱を立てて深く差し出す。俵を出し入れする正面と、雨をしのいで作業する北側とで、庇の形を使い分けた跡として見比べたい。

現在の山田家住宅米蔵は民俗資料館として使われ、3つの部屋を古文書・農機具・調度品に分けて、山田家の所蔵品や地域から寄贈された品を並べている。

山田家住宅米蔵の見学

一般公開日には、民俗資料館として山田家住宅米蔵の内部に入ることができる。展示替えがあるかどうかは案内に記載がないので、公開日に受付で確かめたい。

外観は、長屋門をくぐってすぐ右手(東側)に見える。前庭から正面の3つの戸口を見通したあと、北側に回って土庇を確かめると、この蔵の造りがつかめる。屋敷への行き方と公開日は山田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q山田家住宅米蔵はいつ建てられましたか?
A嘉永7年(1854年)の建築です。
Q山田家住宅米蔵には何が納められていましたか?
A敷地の外から近づきやすい位置にあることから、年貢米を収めた蔵と考えられています。
Q山田家住宅米蔵の大きさは?
A桁行9.8メートル、梁間3.9メートル、建築面積39平方メートルの土蔵造平屋建です。
Q山田家住宅米蔵の中は見学できますか?
A一般公開日(原則毎月第4日曜日、12月を除く)に民俗資料館として公開され、古文書・農機具・調度品が展示されています。
Q山田家住宅米蔵はどこにありますか?
A長屋門をくぐった前庭の東側、主屋に向かって右手にあります。

基本情報

名称山田家住宅米蔵
所在地大阪府泉南市新家3148-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成14年(2002年)6月25日登録
員数1棟
寸法土蔵造平屋建、本瓦葺、桁行9.8メートル、梁間3.9メートル、建築面積39平方メートル
所有者個人
公開状況一般公開日(原則毎月第4日曜日)のみ見学可。個人の住宅

参考文献

山田家住宅米蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002803
山田家住宅(泉南市)
https://www.city.sennan.lg.jp/kanko/bunka/maizou/bunkazai/kenzoubutu/1458795154641.html
山田家住宅 主屋 玄関棟 台所棟 米蔵 土蔵 表門 長屋門 土塀(大阪文化財ナビ)
https://osaka-bunkazainavi.org/bunkazai/%e5%b1%b1%e7%94%b0%e5%ae%b6%e4%bd%8f%e5%ae%85%e4%b8%bb%e5%b1%8b%e7%8e%84%e9%96%a2%e6%a3%9f
旧庄屋・豪農 山田家住宅(恋するせんなん/泉南市観光協会)
https://welcome-sennan.com/tourist-spots/yamadake

最終更新日: 2026.09.26