山田家住宅土蔵とは

山田家住宅土蔵は、大阪府泉南市新家の山田家住宅で主屋の北側に建つ寛政6年(1794年)の蔵で、平成14年(2002年)に登録有形文化財となった。山田家の建物のなかで建築年代がもっとも古い。

土蔵造の2階建で、屋根は本瓦葺。規模は桁行5.9メートル、梁間4.6メートルほど、建築面積は27平方メートルである。棟と平行する長い面に入口を開く平入の蔵で、東の正面の中央に庇を付ける。

屋根は置屋根の形式をとる。土で塗り固めた蔵の本体の上に、別に組んだ屋根を載せる造りで、あいだに隙間ができる。

家財を守った奥の蔵

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、山田家住宅土蔵を前庭の米蔵と対照的な存在として描く。米蔵が敷地の外から近い表側にあるのに対し、土蔵は主屋の北の奥まった位置にあり、家の内向きの財産を収めたとみられている。

米蔵が嘉永7年(1854年)、主屋が文久3年(1863年)と、屋敷の主な建物は幕末に整えられた。この蔵はそれより60年から70年ほど早く、屋敷の構えが今の形に固まる前から同じ場所に立っていたことになる。

見どころ ― 置屋根と東の庇

置屋根は、蔵の土壁と屋根のあいだに空気の層をつくる。夏の日射で屋根が熱くなっても、その熱が壁体に伝わりにくい。大阪文化財ナビは断熱効果のある形式と紹介している。軒下をのぞくと、本体の土壁と屋根が別の構造であることが見て取れる。

東の正面の中央には庇が付き、その下に戸口が開く。桁行5.9メートルに対し梁間4.6メートルとずんぐりした平面に2階建ての高さが載るので、米蔵の横長の姿とは対照的に、縦に締まった塊として立っている。

山田家住宅土蔵の見学

山田家住宅土蔵の内部が公開されているかどうかは、公開されている案内に記載がない。外観は一般公開日に屋敷の北側へ回ると見られる。

主屋の北側から東の正面を見て、そのまま西へ延びる土塀との取り合いを確かめるとよい。文化庁の記録は、土塀の一部がこの蔵から矩の手に西へ延びると書いている。屋敷への行き方と公開日は山田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q山田家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
A寛政6年(1794年)の建築で、山田家の建物のなかでもっとも古いものです。
Q山田家住宅土蔵には何が納められていましたか?
A主屋の北の奥まった位置にあることから、家の内向きの財産を収めたとみられています。
Q山田家住宅土蔵の置屋根とは何ですか?
A土壁の本体の上に別に組んだ屋根を載せる形式で、あいだの空気層が暑さを和らげるとされます。
Q山田家住宅土蔵の中は見学できますか?
A内部公開の有無は案内に記載がありません。外観は一般公開日(原則毎月第4日曜日、12月を除く)に屋敷の北側で見られます。
Q山田家住宅土蔵の大きさは?
A桁行5.9メートル、梁間4.6メートルほどの2階建てで、建築面積は27平方メートルです。

基本情報

名称山田家住宅土蔵
所在地大阪府泉南市新家3148-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成14年(2002年)6月25日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、本瓦葺、桁行5.9メートル、梁間4.6メートル、建築面積27平方メートル
所有者個人
公開状況一般公開日(原則毎月第4日曜日)のみ見学可。個人の住宅

参考文献

山田家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002804
山田家住宅(泉南市)
https://www.city.sennan.lg.jp/kanko/bunka/maizou/bunkazai/kenzoubutu/1458795154641.html
山田家住宅 主屋 玄関棟 台所棟 米蔵 土蔵 表門 長屋門 土塀(大阪文化財ナビ)
https://osaka-bunkazainavi.org/bunkazai/%e5%b1%b1%e7%94%b0%e5%ae%b6%e4%bd%8f%e5%ae%85%e4%b8%bb%e5%b1%8b%e7%8e%84%e9%96%a2%e6%a3%9f

最終更新日: 2026.09.26