田嶋神社本殿とは

田嶋神社本殿は、佐賀県伊万里市波多津町畑津の田嶋神社にある室町時代前期(14世紀)の流造の本殿で、昭和62年(1987年)6月3日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「たしまじんじゃほんでん」。

文化庁の記録では、三間社流見世棚造、こけら葺、1棟。指定番号は02191、所有者は田嶋神社である。伊万里市は、15世紀の建立と考えられ、佐賀県内で最古の神社建築としている。

畑津の田嶋神社

伊万里市によれば、田嶋神社は波多津町の畑津地区にあり、多岐津姫命・市杵島姫命・田心姫命の宗像三女神を主神として9柱の神をまつる。

本殿は現在、覆屋の中に納められている(文化庁・伊万里市)。

重要文化財としての価値

文化庁の解説は、正面の庇の中央の柱間で頭貫を弯曲させて起り上げる形をこの地方の特色とし、軸部の保存もよく、九州地方では数少ない中世の神社遺構として価値が高いと評価している。

伊万里市は、近世の神社建築に比べて飾りの少ない簡素なつくりだが、もとは朱塗りの彩色社殿だったと説明している。

見どころ

伊万里市によれば、本殿は桁行3間(実寸2.88メートル)、梁間3間(実寸2.95メートル)の三間社で、身舎の柱はすべて自然石の礎石の上に立ち、地貫、腰と内法の長押、頭貫で固める。柱頭には平三斗を置き、四隅は連三斗とする。隅の秤肘木は、正面・背面側を肘木形につくらず、木鼻をほぼ垂直に切り落としている。妻飾りは豕叉首組である。

正面3間には板唐戸を立て、内部は板床に竿縁天井を張り、背面に高棚を設ける。前方の見世棚は、六面取りの角柱を自然石の礎石に立て、柱頭に出三斗を置き、身舎とは繋虹梁で結ぶ。向拝の桁と垂木から上は新しい補修である(伊万里市)。

見どころは、文化庁が地方色として挙げる正面中央の頭貫の起りである。柱の間で頭貫がわずかに反り上がる線を、覆屋の格子越しに確かめたい。

見学について

伊万里市によれば、田嶋神社本殿は覆屋の中にあり、原則として覆屋の格子越しにしか見学できない。料金や撮影についての案内は見当たらない。

所在地は伊万里市波多津町畑津1260番地で、伊万里市は伊万里駅から車で約35分としている。問い合わせ先は伊万里市教育委員会生涯学習課(電話0955-22-1262)である。

Q&A

Q田嶋神社本殿はいつ建てられましたか?
A文化庁の記録では室町時代前期(14世紀)です。伊万里市は15世紀の建立と考えられるとしています。
Q田嶋神社本殿はどんな建物ですか?
A三間社流見世棚造、こけら葺の本殿で、正面の頭貫を中央で起り上げる形がこの地方の特色です(文化庁)。
Q田嶋神社本殿の中は見られますか?
A本殿は覆屋の中にあり、原則として覆屋の格子越しにしか見学できません(伊万里市)。
Q田嶋神社本殿へはどう行けばよいですか?
A所在地は伊万里市波多津町畑津1260番地で、伊万里駅から車で約35分です(伊万里市)。
Q田嶋神社本殿が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A昭和62年(1987年)6月3日です。

基本情報

名称田嶋神社本殿(たしまじんじゃほんでん)
所在地佐賀県伊万里市波多津町畑津1260
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和62年(1987年)6月3日指定
員数1棟
寸法三間社流見世棚造、こけら葺(桁行2.88メートル、梁間2.95メートル)
所有者田嶋神社
公開状況覆屋の格子越しに見学可

参考文献

田嶋神社本殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/3511
田嶋神社本殿(伊万里市)
https://www.city.imari.saga.jp/2973.htm

最終更新日: 2026.10.14