大谷家住宅欅空庵とは

大谷家住宅欅空庵(こくうあん)は、埼玉県深谷市稲荷町にある大正初期建築の木造平屋の離れで、平成16年(2004年)に国の登録有形文化財となった。

主屋のある敷地から北西へ約40メートル離れた場所に建ち、所在地も主屋とは別の稲荷町2-4-23である。建築面積は70平方メートル。南北方向に棟をずらして重ねた棟違いの寄棟造で、桟瓦葺の平屋。東面のほぼ中央に切妻造の玄関を付け、南側には下屋庇を廻している。

大谷家住宅欅空庵の登録の理由と価値

文化庁の登録記録は、この離れを大規模な屋敷の生活様式の一端を示す施設と位置づける。たちの高いつくりと簡明な意匠が、大正期の造形をよく示すとされる。登録基準は「造形の規範となっているもの」である。

昭和6年(1931年)の主屋より前に建てられており、大谷家住宅欅空庵は登録された9件のなかで本蔵に次いで古い。お助け普請による昭和の新築とは時期も性格も異なる建物が、屋敷の一部として残されている。

大谷家住宅欅空庵の見どころ

名称の読みに注意したい。文化庁のデータベースのふりがなは「こくうあん」で、「けやき」とは読まない。

棟違いの寄棟屋根は、南北に並ぶ2つの屋根を少しずらして組み合わせる形で、屋根の稜線に段が生まれる。東面の中央に突き出した切妻の玄関がその段の中ほどに据えられ、平屋ながら正面に構えを与えている。

「たちの高い」とは、軒や天井の高さに余裕をとった立ち上がりの高いつくりを指す。数寄屋風に細部を凝らした昭和の主屋に比べると、装飾は控えめで、形の明快さで見せる建物である。

大谷家住宅欅空庵の見学方法

大谷家住宅欅空庵は個人の所有する離れで、内部は公開されていない。

主屋の敷地からは北西へ離れた場所にある。道路から外観がどの程度見えるかを確かめられる資料は見当たらなかった。周辺は住宅地なので、敷地に近づいてのぞき込むことは控えたい。

Q&A

Q大谷家住宅欅空庵は何と読みますか?
A「こくうあん」と読みます。文化庁のデータベースのふりがなもこの読みです。
Q大谷家住宅欅空庵はいつ建てられましたか?
A大正初期の建築です。昭和6年(1931年)の主屋より古く、登録された9件のなかでは本蔵に次いで古い建物です。
Q大谷家住宅欅空庵は見学できますか?
A個人の所有する離れで、内部は公開されていません。
Q大谷家住宅欅空庵はどこにありますか?
A主屋のある敷地から北西へ約40メートル離れた、深谷市稲荷町2-4-23にあります。
Q大谷家住宅欅空庵はどのような建物ですか?
A建築面積70平方メートルの木造平屋の離れで、棟違いの寄棟造、桟瓦葺です。東面の中央に切妻造の玄関を付けています。

基本情報

名称大谷家住宅欅空庵
所在地埼玉県深谷市稲荷町2-4-23
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)2月17日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積70平方メートル
所有者大谷商事合資会社
公開状況非公開(個人所有の離れ)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「大谷家住宅欅空庵」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003841
深谷市「国指定等の文化財」
https://www.city.fukaya.saitama.jp/rekishi_bunkazai/shinobunkazai/1391665872242.html

最終更新日: 2026.09.25