大谷家住宅裏門及び塀とは
大谷家住宅裏門及び塀は、埼玉県深谷市稲荷町の大谷家住宅の北辺と東辺を区画する昭和6年(1931年)建築の門と塀で、平成16年(2004年)に国の登録有形文化財となった。
裏門は敷地北辺の東寄りに建つ1間1戸の高麗門形式で、軒は一軒の疎垂木、屋根は桟瓦葺とする。門の間口は2.5メートル。塀は門の左右に続いて敷地の北と東を囲み、折れ曲がりを含めた延長は63メートルに及ぶ。木戸も付く。
大谷家住宅裏門及び塀の登録の理由と価値
登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の登録記録は、大規模な屋敷の後方空間を重厚にかたちづくっている点を評価している。
塀は真壁造で、腰は内外とも簓子(ささらこ)下見板張、上には桟瓦葺の屋根を架ける。屋敷の裏手まで同じ密度で塀をめぐらせたことで、敷地全体の輪郭が保たれている。
大谷家住宅裏門及び塀の見どころ
表の中門と見比べると、屋敷の表と裏の使い分けがよく分かる。中門は起りのある屋根や透かし彫り、名栗の腰で軽やかに見せる。これに対して裏門は、城門にも用いられる高麗門の形式をとり、塀の腰を簓子下見板で固めて、屋敷の背後を重く締めくくる。
大谷家住宅裏門及び塀の延長63メートルは、中門側の塀28メートルの2倍を超える。塀が鉤の手に折れて北と東の2辺を受け持っている点も、敷地の広さを感じさせる。
簓子下見板張は、重ねて張った横板を、刻みを入れた縦材(簓子)で押さえる仕上げである。板の段と縦材の刻みがつくる陰影が、塀の足元に規則正しいリズムを与えている。
大谷家住宅裏門及び塀の見学方法
大谷家住宅裏門及び塀は敷地の外周をかたちづくる構築物なので、見るとすれば外側の道路からになる。門の内側は個人の住まいで、立ち入りはできない。
裏門は住まいの勝手口にあたる。門前での長居や、門を開けて中をのぞくようなことは控えたい。屋敷への行き方は大谷家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 大谷家住宅裏門及び塀はどこにありますか?
- 大谷家住宅の敷地北辺の東寄りに裏門が建ち、塀が敷地の北と東を囲んでいます。
- 大谷家住宅裏門及び塀の規模は?
- 門の間口は2.5メートル、塀は折れ曲がりを含めて延長63メートルあり、木戸が付いています。
- 大谷家住宅裏門及び塀の門はどのような形式ですか?
- 1間1戸の高麗門形式で、屋根は桟瓦葺です。表の中門が数寄屋風の軽い意匠なのに対し、重厚なつくりになっています。
- 大谷家住宅裏門及び塀は見学できますか?
- 屋敷は個人の住まいで、門の内側には入れません。見るとすれば外側の道路からになります。
- 大谷家住宅裏門及び塀はどのような基準で登録されましたか?
- 平成16年(2004年)2月17日、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
基本情報
| 名称 | 大谷家住宅裏門及び塀 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県深谷市稲荷町2-3-39 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成16年(2004年)2月17日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造、瓦葺、門の間口2.5メートル、塀延長63メートル(折れ曲がりを含む)、木戸付 |
| 所有者 | 大谷商事合資会社 |
| 公開状況 | 内部は非公開(外周の構築物で外側から見る形になる) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「大谷家住宅裏門及び塀」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003840
- 深谷市「国指定等の文化財」
- https://www.city.fukaya.saitama.jp/rekishi_bunkazai/shinobunkazai/1391665872242.html
最終更新日: 2026.09.25