大谷家住宅中門及び塀とは
大谷家住宅中門及び塀は、埼玉県深谷市稲荷町の大谷家住宅の南正面を囲む昭和6年(1931年)建築の門と塀で、平成16年(2004年)に国の登録有形文化財となった。
主屋と洋館の南正面を囲う構築物である。中門は1間1戸の棟門で、屋根は起り(むくり)のある切妻造の桟瓦葺。門の間口は2.4メートル、左右に続く塀の延長は28メートルである。
大谷家住宅中門及び塀の登録の理由と価値
登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。旧中山道の沿道で屋敷の顔となり、街並みの眺めをつくっている点が評価された。
文化庁の登録記録は意匠にも触れている。扉板と欄間の透かし彫り、木舞を打った化粧屋根裏など、門は瀟洒な数寄屋風にまとめられている。左右の塀も真壁造で、腰には名栗(なぐり)の板を用い、透かし彫りの欄間を入れた凝ったつくりである。
大谷家住宅中門及び塀の見どころ
まず屋根の線を見たい。切妻の屋根はわずかに上へふくらむ起りを持ち、門全体を柔らかく見せている。門の下に立って見上げると、細い竹や木を格子状に打った木舞の化粧屋根裏が目に入る。
塀の腰の名栗は、手斧(ちょうな)で板の表面に規則的な削り跡を付ける仕上げで、数寄屋の庭まわりに好まれる。深谷市の文化財紹介の写真も、この中門と塀を手前に、奥に洋館を収めている。
2014年の広報誌の記事は、旧中山道を歩くと漆喰の白壁の木塀に囲まれた屋敷が現れる、とこの眺めを描いている。大谷家住宅中門及び塀は、登録された9件のなかで通りからもっとも近くに見られる構築物である。
大谷家住宅中門及び塀の見学方法
大谷家住宅中門及び塀は道路に面しており、外側から見ることができる。門の内側は個人の住まいで、立ち入りはできない。
扉や塀に手を触れたり、門の前に長くとどまったりすることは控えたい。撮影は道路から短時間で済ませるのがよい。屋敷への行き方は大谷家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 大谷家住宅中門及び塀は道路から見られますか?
- 旧中山道側の道路に面しているので、外側から見ることができます。門の内側には入れません。
- 大谷家住宅中門及び塀の大きさは?
- 門の間口は2.4メートル、左右に続く塀の延長は28メートルです。
- 大谷家住宅中門及び塀の見どころはどこですか?
- 起りのある切妻屋根、扉板と欄間の透かし彫り、門の下の化粧屋根裏、塀の腰に使われた名栗の板などです。
- 大谷家住宅中門及び塀はどのような基準で登録されましたか?
- 平成16年(2004年)2月17日、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
- 大谷家住宅中門及び塀の門はどのような形式ですか?
- 1間1戸の棟門で、屋根は起りのある切妻造の桟瓦葺です。扉板や欄間には透かし彫りが入ります。
基本情報
| 名称 | 大谷家住宅中門及び塀 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県深谷市稲荷町2-3-39 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成16年(2004年)2月17日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造、瓦葺、門の間口2.4メートル、塀延長28メートル |
| 所有者 | 大谷商事合資会社 |
| 公開状況 | 門と塀の外側を道路から見られる(内部は非公開) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「大谷家住宅中門及び塀」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003839
- 深谷市「国指定等の文化財」
- https://www.city.fukaya.saitama.jp/rekishi_bunkazai/shinobunkazai/1391665872242.html
- 広報誌『スマイル通信』Vol.56(2014年7月)「#33 深谷、大谷家 ~ステンドグラスの館~」
- https://www.sahn.jp/saitamanosumai/33.html
最終更新日: 2026.09.25