藤田佳宏家住宅主屋とは

藤田佳宏家住宅主屋は、島根県江津市江津町の江津本町にある江戸末期(1830〜1867年)の木造平屋建の住宅で、平成22年(2010年)1月15日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ふじたよしひろけじゅうたくしゅおく」。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺で、建築面積は132平方メートル。登録番号は32-0104である。

江津市教育委員会の平成26年度(2014年度)の資料は、藤田佳宏家住宅主屋を安政5年(1858年)以前の建築としている。屋敷を構成する4件のうち、もっとも古い建物である。

藤田佳宏家住宅主屋の外観と屋根

藤田佳宏家住宅主屋は敷地の中央に北面して建ち、桁行13メートル、梁間8.8メートルの規模をもつ(文化庁)。屋根は切妻造の桟瓦葺で、周囲に下屋をまわし、背面には便所棟を付けている。

外壁は、正面と背面の下部だけを真壁とし、それ以外を漆喰で塗り込める(文化庁)。江津市教育委員会の資料によれば、塗り込めは大屋根の軒裏にまで及ぶ。土間の上の屋根には煙出しが突き出しており、江津市の資料もこの煙出しが残ることを記している。

登録有形文化財としての価値

藤田佳宏家住宅主屋の間取りについて、文化庁は鍵座敷型の四間取を基本とすると記し、石見地方の伝統的な民家の平面を示す例として位置づけている。江津市教育委員会の資料も、田の字形の四間取りに鍵座敷を組み合わせた点を特徴に挙げる。

登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。江津市の資料は、藤田佳宏家住宅主屋を、近世の大きな住宅として屋敷の構えをよく残す貴重な建物と評している。

見どころ

藤田佳宏家住宅主屋を見るときは、白い漆喰の壁と、正面下部の真壁との切り替えに目を向けたい。軒裏まで漆喰で塗り込めた仕上げは、木部をほとんど見せない重厚な外観をつくっている。

屋根の煙出しは、内部に土間があることを外に示す目印である。周囲にまわした下屋が大屋根の下に低い軒の線を加えている点にも注目したい。

見学について

藤田佳宏家住宅主屋の内部公開について公的な案内は見当たらず、見学は公道からの外観に限られる。主屋は敷地の中央にあり、本町川沿いには表門と土塀が立つため、道からは門と塀の奥に主屋を望む位置関係になる。敷地には立ち入らず、撮影も公道からにとどめたい。

Q&A

Q藤田佳宏家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A文化庁は江戸末期とし、江津市教育委員会の資料は安政5年(1858年)以前の建築としています。
Q藤田佳宏家住宅主屋の間取りの特徴は?
A鍵座敷型の四間取を基本とし、石見地方の伝統的な民家の平面を示すとされています(文化庁)。
Q藤田佳宏家住宅主屋の内部は見学できますか?
A内部公開についての公的な案内は見当たらず、見学は公道からの外観に限られます。
Q藤田佳宏家住宅主屋はどこにありますか?
A島根県江津市江津町286他、江津本町の本町川沿いにあります(文化庁)。
Q藤田佳宏家住宅主屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成22年(2010年)1月15日です(文化庁)。

基本情報

名称藤田佳宏家住宅主屋(ふじたよしひろけじゅうたくしゅおく)
所在地島根県江津市江津町286他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成22年(2010年)1月15日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積132㎡(桁行13m、梁間8.8m)
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況外観のみ(内部公開の案内なし)

参考文献

藤田佳宏家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008054
江津市教育委員会社会教育課 平成26年度資料(国登録文化財の一覧)
https://www.city.gotsu.lg.jp/uploaded/attachment/2945.pdf

最終更新日: 2026.11.01