財間家住宅上の蔵とは

財間家住宅上の蔵は、島根県鹿足郡津和野町後田にある明治後期(1898〜1911年)の土蔵で、平成22年(2010年)9月10日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ざいまけじゅうたくかみのくら」、登録番号は32-0122である。

財間家住宅の敷地の南東の隅に建つ、建築面積35㎡の土蔵造2階建の蔵である。棟を南北に通し、すぐ北には下の蔵が続く。文化庁のデータベースは昭和前期(1926〜1945年)の改修を記録している。

財間家住宅上の蔵が登録された理由

財間家住宅上の蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。敷地の南東の角は、南の小路と敷地の東の縁が出会う位置にあたり、上の蔵はその角を押さえる。北の下の蔵と一連になって敷地の東辺に蔵の列をつくり、南側では横門と漬物倉及び木小屋とともに小路沿いの屋敷の構えを形づくる。

財間家住宅上の蔵の外観と内部

高く洗出しで仕上げた南面

屋根は切妻造の桟瓦葺。石積の基礎の上に立ち上がる壁は漆喰で仕上げるが、南面だけは仕上げが違う。南面は高い位置までモルタルの洗出し仕上げとし、その上部に窓を開けている。洗出しは塗ったモルタルの表面を水で洗い、中の砂利の粒を浮き出させる仕上げで、白い漆喰の面とは肌合いがはっきり異なる。

小路に面する南側の壁を、風雨に強い仕上げで高く覆った形である。財間家住宅の3つの蔵のなかで、洗出しの面を持つのは上の蔵だけである。

西面の庇と掛子塗の扉

出入口は敷地の内側に向く西面にあり、掛子塗の両開きの扉を吊る。その上には瓦葺の庇を差し掛け、扉の前を雨から守っている。

内部の壁は中塗で仕上げ、上塗の漆喰を重ねていない。床は板張りである。

財間家住宅上の蔵の見学

財間家住宅上の蔵は個人の敷地内にあり、内部と西面の扉は公開されていない。外から見られるのは南側の小路に面した南面で、洗出しの肌合いと上部の窓はここで確かめられる。写真は小路からの外観にとどめ、通行の妨げにならないようにしたい。財間家住宅への行き方は、財間家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q財間家住宅上の蔵はどのような建物ですか?
A明治後期(1898〜1911年)の土蔵造2階建の蔵で、建築面積は35㎡です。昭和前期に改修されています。
Q財間家住宅上の蔵はどこにありますか?
A財間家住宅の敷地の南東の隅にあり、すぐ北に下の蔵が続きます。
Q財間家住宅上の蔵の南面はなぜほかの壁と違って見えるのですか?
A南面だけを高い位置までモルタルの洗出し仕上げとしているためです。ほかの面は漆喰仕上げです。
Q財間家住宅上の蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成22年(2010年)9月10日に、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。登録番号は32-0122です。
Q財間家住宅上の蔵の中は見学できますか?
Aできません。外から見られるのは南側の小路に面した南面です。

基本情報

名称財間家住宅上の蔵
所在地島根県鹿足郡津和野町後田字本町ハ38他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成22年(2010年)登録
員数1棟
寸法建築面積35㎡
所有者個人
公開状況非公開(外観は南側の小路から見られる)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)財間家住宅上の蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008330
国指定文化財等データベース(文化庁)財間家住宅下の蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008331
津和野文化ポータル(津和野町教育委員会)文化財
https://tsuwano-bunka.net/cultural-property/

最終更新日: 2026.10.01