平岡家住宅台所とは

平岡家住宅台所は、徳島県海部郡海陽町大里にある昭和前期(1926〜1945年)建築の台所棟で、令和4年(2022年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ひらおかけじゅうたくだいどころ」。平岡家住宅主屋の背面、北側に接して建つ木造平屋建で、建築面積は25平方メートルある。

文化庁は平岡家住宅台所を「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準で登録し、農家の屋敷構えを形作る一棟と位置づけた。井戸ポンプを据えた、いわゆる釜屋である。

東と西で違う屋根の妻

平岡家住宅台所は平入の平屋で、屋根の両端の形が東西で異なる。東の端は入母屋造とし、西の端は切妻造で納める。1棟の屋根の片側だけに入母屋の破風を立てた形で、東西どちらから見るかで印象が変わる。

外壁は下見板張とし、軒の際だけを漆喰で仕上げる。板張りの壁の上端に白い帯が1本通る見え方になる。

板敷の半分と土間の半分

内部は南北で使い分ける。主屋に近い南半分は板敷の床上とし、天井は細い竿縁で天井板を受ける竿縁天井とする。北半分はもとは土間で、井戸ポンプが据えられている。

文化庁の解説はこの北半分を、いわゆる釜屋と呼ぶ。釜屋は農家でかまどを据えて煮炊きをした場を指す呼び名で、平岡家住宅台所では井戸ポンプの据わる土間がそれにあたる。

データベースには北から見た外観と内観の写真が載る。建物は小さいが、水場と板の間を1棟にまとめた農家の台所の組み立てが、平面の上でよく分かる例である。

平岡家住宅台所の見学

平岡家住宅台所は公開の案内がなく、内部は見学できない。主屋の背後にあたる北側に建つため、屋敷の表の通りからはほとんど見えない位置と考えておきたい。

撮影についての案内もない。平岡家住宅の敷地は地域の活動にも使われているので、立ち入らないこと。阿波海南駅からの道順は、平岡家住宅のページに載せている。

Q&A

Q平岡家住宅台所は見学できますか?
A公開の案内はなく、内部は見学できません。主屋の背面に建つため、通りから見ることも難しい位置です。
Q平岡家住宅台所はいつ建てられましたか?
A昭和前期(1926〜1945年)の建築です。明治5年(1872年)の主屋より後に加わった棟です。
Q平岡家住宅台所の屋根の特徴は?
A平入の平屋で、東の端を入母屋造、西の端を切妻造と、両端の形を変えています。
Q平岡家住宅台所の内部はどうなっていますか?
A南半分が竿縁天井の板敷、北半分がもと土間で井戸ポンプを据えた、いわゆる釜屋です。
Q平岡家住宅台所の登録基準は?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、令和4年(2022年)に登録有形文化財に登録されました。

基本情報

名称平岡家住宅台所(ひらおかけじゅうたくだいどころ)
所在地徳島県海部郡海陽町大里字飯持18
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和4年(2022年)登録
員数1棟
寸法建築面積25平方メートル(木造平屋建、瓦葺)
所有者非公表
公開状況公開の案内なし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)平岡家住宅台所
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014295
文化遺産オンライン 平岡家住宅台所
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/555305
文化庁 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)令和4年3月18日(PDF)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/93681601_01.pdf
徳島県 徳島県の文化財
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/bunka/7240152/

最終更新日: 2026.09.29