平岡家住宅納屋とは

平岡家住宅納屋は、徳島県海部郡海陽町大里にある昭和29年(1954年)建築の納屋兼居室棟で、令和4年(2022年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ひらおかけじゅうたくなや」。平岡家住宅主屋の東に、西を向いて建つ木造2階建で、建築面積は70平方メートルある。

平岡家住宅の5件の中で最も新しく、明治5年(1872年)の主屋とは82年の開きがある。文化庁は平岡家住宅納屋を「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準で登録し、農家の生業や暮らしぶりを伝える建物と評した。

1階は作業と収納

平岡家住宅納屋は切妻造の妻入で、屋根は桟瓦葺、外壁は下見板張とする。北面には直角に棟を張り出した角屋が付く。

1階は納屋と倉庫で、芋を貯える芋蔵を設ける。正面には奥行きの深い下屋の庇を差し掛け、その下を屋外の作業場とした。雨の日でも庇の下で作物の調整や道具の手入れができるつくりである。

北に張り出した角屋は、倉庫と牛小屋にあてられた。牛小屋を備えることからも、牛が農家の暮らしの一部だった時代の建物であることが分かる。

2階は床付きの座敷

平岡家住宅納屋の2階は、納屋の上階という言葉から想像されるものとは違う。床の間を備えた座敷を続き間とする居室で、人が暮らすための部屋として整えられている。文化庁のデータベースには2階の六畳間の写真が載る。

下で牛を飼い、芋を貯え、庇の下で作業をし、上に床付きの座敷を持つ。作業と収納と居住を一棟に重ねた構成が、戦後まもない時期の農家の生活を具体的に示している。

平岡家住宅納屋の見学

平岡家住宅納屋は公開の案内がなく、内部は見学できない。主屋の東に西を向いて建つため、正面の深い庇は屋敷の内側に向いており、通りから見られる範囲は限られる。

撮影についての案内もない。敷地に入らないよう注意したい。最寄り駅と位置関係は、屋敷全体を扱う平岡家住宅のページで扱っている。

Q&A

Q平岡家住宅納屋は見学できますか?
A公開の案内はなく、内部は見学できません。正面が屋敷の内側を向いているため、通りから見える範囲も限られます。
Q平岡家住宅納屋はいつ建てられましたか?
A昭和29年(1954年)の建築で、平岡家住宅の5件の中で最も新しい建物です。
Q平岡家住宅納屋の1階は何に使われていましたか?
A納屋と倉庫で、芋蔵を設けています。深い下屋の庇の下は作業場で、北の角屋は倉庫と牛小屋でした。
Q平岡家住宅納屋の2階には何がありますか?
A床の間を備えた座敷の続き間があり、居室として使われていました。
Q平岡家住宅納屋はどのような基準で登録されましたか?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録され、農家の生業や暮らしぶりを伝える建物と評価されています。

基本情報

名称平岡家住宅納屋(ひらおかけじゅうたくなや)
所在地徳島県海部郡海陽町大里字飯持18
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和4年(2022年)登録
員数1棟
寸法建築面積70平方メートル(木造2階建、瓦葺)
所有者非公表
公開状況公開の案内なし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)平岡家住宅納屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014296
文化遺産オンライン 平岡家住宅納屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/584916
文化庁 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)令和4年3月18日(PDF)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/93681601_01.pdf
徳島県 徳島県の文化財
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/bunka/7240152/

最終更新日: 2026.09.29