有隣荘三番蔵とは
有隣荘三番蔵は、鳥取県鳥取市国安の有隣荘で主屋の裏手に並ぶ蔵の中央に建つ大正12年(1923年)頃の土蔵造2階建の衣装蔵で、平成25年(2013年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ゆうりんそうさんばんくら」。
東の二番蔵と西の四番蔵に挟まれ、3棟のまんなかに位置する。桁行6.0メートル、梁間4.1メートル、建築面積36平方メートルで、両隣より桁行がわずかに短い。
有隣荘三番蔵が登録された理由
有隣荘三番蔵は、ほかの8件とともに「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は31-0178である。
単独で目立つ建物ではないが、鳥取県教育委員会は、海鼠壁と赤瓦の土蔵が敷地の背面に連続して並ぶ景観を有隣荘の価値のひとつとしている。有隣荘三番蔵は、その連なりの中心を占める。両隣を欠けば列は列でなくなり、中央の1棟が抜けても同じことがいえる。
有隣荘三番蔵の見どころ
海鼠壁に開いた小窓
有隣荘三番蔵の正面は、上部を海鼠壁とし、そこに小窓を開けている。3棟の蔵のうち、文化庁の解説が正面の海鼠壁に窓があると明記しているのは三番蔵だけである。厚い土壁で湿気と火を防ぐ土蔵でも、衣類を納める蔵には光と風を入れる口が要った。白黒の格子の中に小さく四角い開口がのぞく位置を探してみてほしい。
背面だけの竪板
外壁は漆喰塗で、竪板を張るのは背面である。正面は下屋に守られているので、雨風を受けやすい背面を板で覆ったと読める。屋根は切妻造の桟瓦葺で、南面には二番蔵・四番蔵と一続きの下屋を差し掛けている。
衣装蔵という役割
文化庁の解説によると、有隣荘三番蔵は衣装蔵として使われた。婚礼や法事、季節ごとの着物など、大庄屋の家が代々持っていた衣類を納めたとみられる。東の二番蔵が道具、西の四番蔵が家財を受け持ち、衣類はまんなかの蔵に置かれていた。
有隣荘三番蔵の見学方法
有隣荘三番蔵は主屋の背後にあり、料亭の座敷や主庭からは離れた位置にある。内部を公開するという案内はない(2026年10月2日確認)。外観を見たい場合は、館内の案内が付くティータイムプランなどの予約時に相談するとよい。
撮影の可否は公式に示されていないので、案内の際に確認してほしい。屋敷への行き方は有隣荘のページにまとめてある。
Q&A
- 有隣荘三番蔵は何に使われていましたか?
- 文化庁の解説では衣装蔵として使われたとされています。
- 有隣荘三番蔵の大きさはどれくらいですか?
- 土蔵造2階建で、桁行6.0メートル、梁間4.1メートル、建築面積36平方メートルです。
- 有隣荘三番蔵の外観の特徴は何ですか?
- 正面上部の海鼠壁に小窓を開けている点と、背面に竪板を張っている点です。
- 有隣荘三番蔵はほかの蔵とどうつながっていますか?
- 南面に二番蔵・四番蔵と一続きの下屋を差し掛けており、3棟の前に軒下の通路ができています。
- 有隣荘三番蔵は見学できますか?
- 内部公開の案内はありません。外観を見られるかは予約の際に有隣荘へ尋ねてください。
基本情報
| 名称 | 有隣荘三番蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県鳥取市国安895-5 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成25年(2013年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 桁行6.0メートル、梁間4.1メートル、建築面積36平方メートル |
| 所有者 | 株式会社日ノ丸総本社 |
| 公開状況 | 内部は非公開 |
参考文献
- 有隣荘三番蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009528
- 有隣荘の国登録有形文化財・新規登録について(鳥取県教育委員会 報告事項)
- https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/724697/241019houkokusu.pdf
最終更新日: 2026.10.01