薮内流の指導による本格の茶室

旧内山家住宅茶室三入庵は、邸内三室のうち最も本格的に構えられた茶室である。昭和二年(一九二七)、薮内流家元の指導によって造られ、四帖半の本勝手に腰掛待合を備える。

その来歴には、移築と復元の経緯がある。一時は米田家(富山市東岩瀬町)に移されたが、昭和五十六年(一九八一)三月に邸内へ復元された。

暮らしの中心にあった茶

内山家は文人と茶人の家であり、一つの邸内に三つの茶室があること自体が異例である。三室のうち最も新しい三入庵は、茶の湯の伝統が江戸期の屋敷にとどまらず、二十世紀まで受け継がれたことを示す。

邸全体は平成十年(一九九八)に国の登録有形文化財に登録された。三入庵は敷地の南端に位置し、庭園の順路の最も奥にあたる。

見どころ

三入庵は敷地の南端にあり、そこへ至るには土蔵や夜雨廰を過ぎて庭園を奥まで歩くことになる。四帖半の本勝手と腰掛待合を備え、邸内で最もととのった茶の座を成す。

薮内流の指導による造りとのちの丁寧な復元とにより、正統な茶室の寸法を確かめられる。近くの、書斎から転じた夜雨廰と見くらべると対照が際立つ。

よくある質問

Q三入庵はいつ造られましたか。
A昭和二年(一九二七)に薮内流家元の指導で造られ、その後一時移築されていましたが、昭和五十六年(一九八一)に邸内へ復元されました。
Qどのような間取りですか。
A四帖半の本勝手で、客が茶会前に待つための腰掛待合を備えた本格的な茶室です。
Qなぜ移築・復元されたのですか。
A一時は米田家(富山市東岩瀬町)へ移されていましたが、昭和五十六年三月に内山邸へ復元されました。
Q三入庵は敷地のどこにありますか。
A邸の南端、庭園の順路の最も奥にあります。土蔵・夜雨廰を過ぎた先です。

基本情報

名称旧内山家住宅茶室三入庵(きゅううちやまけじゅうたく ちゃしつ さんにゅうあん)
所在地富山県富山市宮尾903
指定区分登録有形文化財(国)
登録年月日平成10年(1998年)7月23日
員数1棟
建築年代昭和2年(1927年)建築。昭和56年(1981年)復元
所有者富山県
公開状況富山県民会館分館「豪農の館 内山邸」として公開。見学料250円。開館9:30〜17:00、火曜・年末年始休館。

参考文献

最終更新日: 2026.07.04