根来寺大塔とは

根来寺多宝塔(大塔)は、和歌山県岩出市根来にある文明12年から天文16年(1480年から1547年)の現存最大の多宝塔で、昭和27年(1952年)11月22日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「ねごろじたほうとう(だいとう)」。

根来寺の大塔
根来寺の大塔Saigen Jiro / CC0(パブリックドメイン) / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、五間多宝塔・本瓦葺。指定番号は00096である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治32年(1899年)4月5日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

67年をかけた建立

根来寺(大伝法院)は、初め覚鑁(1095年から1144年)が高野山に創立し、のち正応元年(1288年)に現在地に移ったといい、多宝塔は高野山の根本大塔にならって造られたと伝える(文化庁)。

昭和14年(1939年)の解体修理で見つかった多数の墨書から、文明12年(1480年)に資材の蒐集に着手し、明応5年(1496年)に心柱を立て、永正12年(1515年)に屋根瓦を葺いて相輪を据え、天文16年(1547年)に完成したことが分かった(文化庁)。着手から完成まで67年を要している。根来寺によれば、天正の兵火による焼失を免れた。

国宝としての価値

文化庁は、現存する多宝塔のうち最大で、大塔形式をうかがいうる唯一の遺構としている。

円形の塔身を示す十二本の柱

円筒形の塔身の上に宝形造の屋根を置き、塔身の周囲を裳階で包んだ多宝塔で、裳階は方五間の大塔形式をとるため、外観は壮大で安定している(文化庁)。

内部は12本の円柱を円形に配して上重を支え、円形の塔身の存在を示す形式として興味深い(文化庁)。細部は室町時代の特徴を示し、頭貫鼻など禅宗様の影響もみられる。

見どころ

方五間の裳階で包んだ壮大な外観と、内部で円形に並ぶ12本の円柱が見どころである(文化庁)。根来寺によれば、国宝の大塔で内部に入って参拝できるのは根来寺大塔のみである。

見学について

根来寺の案内によれば、拝観時間は4月から10月が9時10分から16時30分、11月から3月が9時10分から16時、入山料は大人(中学生以上)500円・小人無料で、例年10月下旬は法要のため大師堂・大塔・大伝法堂を見られない場合がある。問い合わせは0736-62-1144。大塔・大師堂と江戸時代の諸堂6棟は根来寺のページにまとめている。

Q&A

Q大塔はいつ建てられましたか?
A文明12年(1480年)に着手し、天文16年(1547年)に完成しました(文化庁)。
Q何年かかりましたか?
A着手から完成まで67年です(文化庁)。
Q何にならって造られましたか?
A高野山の根本大塔にならったと伝えます(文化庁)。
Qどこが特別ですか?
A現存する多宝塔のうち最大で、大塔形式を伝える唯一の遺構です(文化庁)。
Q根来寺多宝塔(大塔)が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和27年(1952年)11月22日です(文化庁)。

基本情報

名称根来寺多宝塔(大塔)(ねごろじたほうとう(だいとう))
所在地和歌山県岩出市根来2286
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和27年(1952年)11月22日国宝指定
員数1基
寸法五間多宝塔、本瓦葺
所有者根来寺
公開状況9時10分〜16時30分(冬季は16時まで)、入山料 大人500円(根来寺)

参考文献

根来寺多宝塔(大塔)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2865
境内のご案内(根来寺)
https://www.negoroji.org/keidai-annai.html

最終更新日: 2026.10.24