愛知県庁舎とは

愛知県庁舎は、愛知県名古屋市中区三の丸にある昭和13年(1938年)竣工の県庁舎で、平成26年(2014年)12月10日に国の重要文化財に指定された。読みは「あいちけんちょうしゃ」。文化庁の記録では、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階地下1階、一部7階建、建築面積は4,665.99平方メートルである。

文化庁の解説によれば、名古屋城旧三之丸の東、大津通に面して西を正面に建ち、北は名古屋市庁舎に隣接する。渡辺仁と西村好時が基本設計を行い、愛知県内務部営繕課が実施設計を行った。愛知県によれば、現役のメイン庁舎として使われる重要文化財は全国初の例である。

重要文化財に指定された理由

文化庁の解説は、外観を異なるタイル張による三層構成とし、三方の中央に名古屋城大天守を思わせる破風付きの入母屋造屋根を載せた点に注目する。西洋的な様式と城郭天守の意匠を融合させて地域色を表し、昭和前期の建築思潮で課題となっていた「日本趣味」の表現を達成した、秀逸な意匠と高い歴史的価値をもつ建物と評価している。

一方で平面と空間の計画は、関係の深い部局を上下に重ねて階段やエレベーターを配するなど、事務所建築としての機能性と合理性を重視している(文化庁)。愛知県は、重要文化財の指定基準のうち「意匠的に優秀なもの」と「歴史的価値の高いもの」に該当するとされたと説明している。昭和13年(1938年)2月28日に竣工し、平成26年(2014年)に名古屋市庁舎とともに重要文化財に指定された。

見どころ

外壁の三層の仕上げに注目したい。文化庁の解説によれば、1階を石張、2階から5階を黄褐色のテラコッタ張、6階と7階を白色の磁器モザイクタイル張とする。愛知県は、黄褐色のタイルに陶磁器どころ愛知の意味を込め、6階の白いタイルで城の白壁を想起させていると紹介している。

内部では、6階の正庁が見どころである。愛知県によれば、儀式や式典、重要な会議に使う部屋で、アーチ型の格天井や装飾、大理石のラジエターケースなどが当時の姿のまま残る。北隣の名古屋市庁舎とともに、日本趣味を基調とした大規模な庁舎が並ぶ都市景観をつくっている(文化庁)。

見学方法

愛知県は県庁見学を実施している。見学できるのは平日の午前10時から午後4時(祝日と年末年始を除く)で、正庁、講堂(旧議場)、県議会議場を案内する。申し込みは電話による予約制で、希望日の1週間前までに、総務局財務部財産管理課(電話052-954-6055)へ。業務や修繕の都合で見学できない場合がある。

貴賓室の内部は見学できない(愛知県)。県庁の所在地は名古屋市中区三の丸3-1-2。

Q&A

Q愛知県庁舎はいつ建てられましたか?
A昭和13年(1938年)2月28日に竣工し、同年3月22日に落成式が行われました。
Q愛知県庁舎が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成26年(2014年)12月10日に、名古屋市庁舎とともに指定されました。
Q愛知県庁舎は誰が設計しましたか?
A渡辺仁と西村好時が基本設計を行い、愛知県内務部営繕課が実施設計を行いました。
Q愛知県庁舎の屋根が城のように見えるのはなぜですか?
A名古屋城大天守を思わせる破風付きの入母屋造屋根を載せ、西洋的な様式と城郭天守の意匠を融合させているためです。
Q愛知県庁舎は見学できますか?
A平日の午前10時から午後4時に、電話予約制の県庁見学で正庁、講堂、県議会議場を見学できます。

基本情報

名称愛知県庁舎(あいちけんちょうしゃ)
所在地愛知県名古屋市中区三の丸3-1-2
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)12月10日指定
員数1棟
寸法鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階地下1階、一部7階建、建築面積4,665.99平方メートル
所有者愛知県
公開状況県庁見学(平日、電話予約制)で一部見学可

参考文献

愛知県庁舎(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004776
愛知県庁本庁舎(愛知県)
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/zaisan/honchokaisetsu.html
県庁見学のご案内(愛知県)
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/zaisan/kengaku.html

最終更新日: 2026.10.04